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「不況に打ち克つ仕事法」大川隆法著(幸福の科学出版) からの学び

□ 仕事を任されても全権委任ではない。任された者は、最終責任を有する上司に対し、途中経過や進捗状況をこまめに中間報告し、問題を伝え、判断を仰ぐ義務がある。上司の立場に立って、タイムリーな報告、連絡、相談を的確にしなければならない。

□ 上記の報告の際には、できるだけ、自分なりの考え、判断、意見、提案をもって報告する。 

□ イマジネーション能力、シミュレーション能力ということは、段取りよく能率よく円滑に仕事をすすめていくための準備を整えておくうえで極めて極めて大事な力量である。これがない凡人は常に「ぶっつけ本番」となり、その場であわてふためくことになる。あらゆる可能性をシミュレーションしうる軍師は「戦わずしてすでに勝つ」状態になることができる。これは「仕事ができる人」のけっこう大きな条件、要因であるが、これについて現実には誰も教えてくれない。しかし、これも努力して鍛えればできるようになっていく。

□ 組織のなかで仕事をするうえでは、1+1以上の成果を出さなければならない。つまり、与えられた仕事をしっかりするのは当然ながら、これに+αの組織貢献ができなければならない。

□ 仕事には「厳しさ」が含まれている。松下幸之助にも、人間としては深い優しさを有していたが、仕事面では極めて厳しかった。どちらも必要。両方において優しいというのは駄目である。こうした厳しさが人を育てる面もある。このことも知っておかなければならない。

□ 基本的には、減点となった方ではなく、得点した方、進んだ方、よい面や明るい面を肯定的に観て、希望を抱き続ける心的傾向、メンタリティーを保つこと、維持すること、また、他の人々もそのような軽やかな心情を抱くことができるようにように働き掛けることが極めて大事であり、これが自他の幸福や成功を引き寄せる心の力ともなる。

□ しかしながら、心の基本姿勢は上記のとおりであっても、問題(心、思いのうえでの問題を含む)や失敗や都合の悪いことには蓋をして隠蔽するメンタリティーになってもいけない。問題や失敗や都合の悪いことにとらわれ、落ち込み、自己卑下やうつになり、悲観し、絶望するようでは、そうした事態をさらに引き寄せることになってしまうが、そうした問題や失敗や都合の悪いことについては、自分についても他の人々についても組織についても、蓋をせずに向き合い、それらをどう捉え、どう扱い、どう修正するか、どう反省するか、どうなすべきかについて、真剣に考察する必要がある。
 こうした姿勢がない光明思想やデール・カーネギーの「人を動かす」などの著書には「とにかくほめれば、人は動く、人は育つ」という考え方があるが、これは砂糖菓子に砂糖をまぶしたようなほめ方であり、その評価が正当でない場合には、必ず、ほめられた人が転落していくか、ほめた人自身が不誠実と見なされるようになる。こうした皮相な口先のほめ言葉を多用する人は、「ほめれば機嫌よく動いてくれるだろう」「ほめることによって人を利用できて便利だな」という自己中心的な打算で言っている。こうしたほめ言葉は、相手をその気にさせ、失敗させる「よいしょ落とし」の結果にもなることも多い。
 ほめる際には、やはり、「相手を利用したいという気持ちでほめる」という打算からの「お上手」「お愛想」「お追従」ではなく、真情から、心底から、相手の本当によいところを観て、ほめなければいけない。 
 また、性格が弱いためにほめることしかできない人もいる。「性格の弱さがあるために、智慧によって、人の間違いや人が転落しそうなところを注意してあげられない」ということがある。これは気をつけなければならない。

□ 自分や他人の天分、素養、適性のある方向に、自分なりの個性ある花を咲かせること。違う花や違う道具になろうとしてはならない。そうした違う方向に無理矢理向かう光明思想や引き寄せの法則の過剰な実践は失敗を招く。

□ 勤勉さが大事である。その勤勉さのなかには、「仕事における勤勉さ」 だけではなく、「オフ・ビジネス(仕事を離れた私生活)における自己形成という意味での勤勉さ」も含まれる。

□ 「体力づくりとたっぷりとした睡眠」が大切になる。これがないと、 判断力が鈍り、念力とでも言うべき覇気が弱くなり、交渉力や説得力、ひいては仕事の総合的能力、パフォーマンスが格段に減退する。また、悪い インスピレーションやイマジネーションばかりが湧いてくるようになる。全部が 悪循環となっていく。特に睡眠が不足している人は、長い目で見て、やはり 成功しない。仕事や私生活において、やるべきことを段取りよくすすめ、効率よく処理し、たっぷりとした睡眠や体力づくりのための運動に時間を振り分けることができるようになる必要がある。

□ 「したがって、よい仕事をしなくてはいけません。心を込め、細心の注を払って、確実に一歩一歩を進め、よい仕事を達成していくことが大事です。」

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