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”周りと違ってそれでいい”と気づいた日

コミックエッセイ大賞に参加するためのマンガを一本描かせて頂きました。

コミックエッセイ大賞は落選でしたが、今後いつかどこかで描いていきたいテーマです。

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『フツウ』って何だろう。

ハナが「自閉症スペクトラム」という発達障害を持っていることを私が知ったのはハナが4歳のときでした。
でも私はそれをわかった上で「治そう」としました。
普通の世界で普通に過ごせるように。


でも、そうじゃなかった。
なんとか「普通」に近づけようとした私のやり方は、ハナを余計に追い詰めてしまっていたのです。

『自分なんて死んでもいい』そう言って、自分を殴りながら泣くようになったのはハナが5歳になってから。最初にそれを見たときは本当にショックで、息が詰まるような思いでした。

私自身も精神科を受診し、診断がついて。
その時心底安心した自分がいました。

「私はもともと、周りと違って当たり前だったんだ」

なんでみんなが出来るのに、自分は出来ないんだろう。
なんで私が何かを言うと、なんだかおかしな空気になるんだろう。

ずっと感じていた違和感の理由がそこでわかったのです。

違って当たり前だということが分かった瞬間、楽になった私。

…そう、ハナも「違って当たり前」なんだと。
それを周りに近づけようとすればするほど苦しいのは、私が誰よりもわかってあげなければいけないことでした。

私は『フツウ』の着ぐるみを脱ぎました。
ハナにも、脱いでいいよと言いました。

それからハナは少しずつ「死にたい」とか「自分はいらない」とか、そういう言葉を言わなくなりました。
6歳の今、ハナはとても明るく元気です。
毎日が楽しいと言っています。

もっと早く着ぐるみを脱がせてあげたらよかった。
これは、私が何度も思っていることです。

だから私はこのテーマのマンガをずっと描いています。
私やハナと同じように、息苦しさを感じている大人や子どもの存在を知ってもらえたらと。
そして脱げるなら早く、みんな着ぐるみを脱いで楽になってほしいと思っています。

『…みんなと違ってもいいの?』

この先の未来を生きる子どもが、そんな不安を感じなくてもよい社会になるよう私は心から願っています。

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まともにコマ割りしてストーリー組んで漫画描くのが初めてなのでかなり苦労しましたが、結構頑張りました…『スキ』や、感想コメントなど頂けるとすっごく嬉しいです。

オススメなんてされたらもっと嬉しいです!

よろしくお願い致します~…!

★後日追記★
本当に多くの方に拡散して頂き、スキやコメント、オススメ、サポート…編集部さんの方でピックアップまでして頂いており、本当に嬉しいです。
感謝の気持ちとこの状況にびびっている気持ちを書いております。
良かったらこちらもどうぞ。


2022.4月末追記

久しぶりにTwitterの方でこの漫画を上げたら反響凄いのだけど、引用ツイートで障害あるなら子ども産むなって意見が多いみたいで悲しい。

違うものを異質として弾いて排除することを繰り返して、残るのは本当に幸せな世界なんだろうか。

Twitterで配信していくことを考えていたけど、こりゃ無理だなってなった。
これを連載して毎回反応がこんな感じになっていったら精神が持たない。

2022.6月追記

「毎日かあさん」の西原さんの娘さんの記事を読んで、この作品作りについて改めて考えている。

もともと長女のハナにこの話を描いていいか、どうして描きたいかなど色々話して本人は納得してくれた。でも、納得した当時6歳、今現在もわかってくれている8歳。どちらにしても幼い。

このマンガで触れているのはほんの上っ面のさわりだ。
ちゃんと描こうと思ったら、それはかなり濃いものになる。

それを何故描きたいかというのは、今現在暗闇にいるどこかの親子に向けて何か希望になればと願ってのことなのだけど…それを描くことによってハナの未来に陰が落ちるなら、それは私の望むことではない。

しかしこの世界を何とかして社会に伝えたい気持ちもある。
なので、フォロワーさんの体験談などを募集し、混ぜていけたらどうだろう。どれが我が家で起こったことで、どれが違う家庭で起こったことなのかわからなくする。

そうすることで一つの話にしていけたらいいな。




#コミックエッセイ大賞  #発達障害 #生きづらさ #コミックエッセイ
#自閉症スペクトラム #育児 






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水谷アス
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