娘たちの成長
長女の話
普通級で入学するも、集団が怖くて1年生前半は登校拒否。
個別取り出しで少しずつ登校出来るようになったけど、運動会・発表会などの学校行事で調子を崩して1ヶ月ぐらい不登校になった。
本人の調子に合わせながら少しずつ少しずつ学校に行けるように。
1日1時間だけ行くとか、スキな授業だけ行くとか。
先生と何度もやり取りして、少しずつ学校がスキになってきた。
そして3年になった今、出来ることがどんどん増えている。
私は彼女が怖がって挑戦出来ない事に対し「やってみなさい」と出来るだけ言わないようにしてきた。
それがプレッシャーになって、行動することが怖くなってしまったらと思ったから。だから、本人が「やってみる」と言い出すのをただ待った。
私は育児って「相手を信じて待つ」ことがものすごく重要だなと思ってる。
だからとにかく待った。
2年近く「食べたことがないものが出てくるかもしれない給食は怖いから食べられない」と言っていたから弁当を作って持たせていた。
でも、いつしか「仲良しの子と同じものを食べたいから給食にする」と言い出した。
普通級で何かを発表しなければいけないとき「失敗したら怖い」「みんなが見てるから怖い」と言って何も出来なかった。
でも少し前に自分が作った工作を人に見せたい思いから朝の会に突然乗り込んで「私が作りました」という発表の時間を作ってもらったと聞いて驚いた。
そして、体育の授業は怖くてみんなと受けられなかった。
1年の頃は体育館にすら入れなかった。
2年になって、体育館のギャラリーで離れて参加していた。
そして先日楽しそうだったから少しだけ混ぜてもらったんだと。
そしたら楽しかったんだと。
少しずつ出来る事が増えている。
一緒に待ってくれる先生にも、同級生のみんなにも、本当に感謝。
支援級のクラスの中で娘は、喧嘩の仲裁をしたりみんなの意見を取りまとめたりする立ち位置にいるらしい。
ちょっと暴れがちな子も、娘がいると大人しくなることもあると聞いた。
そうやって、誰かに支えられながら誰かを支えて、人の中で成長していってくれることが嬉しい。
次女の話
長女が大人しくて言いたいことを上手に言えないタイプであるのと対象的に、次女はエネルギッシュで言いたいことを必要以上にぺらぺら言ってしまうタイプである。
体力もすさまじく、三輪車に関しては未就園の頃から幼稚園ですごいという話を先生から聞いていた。休み時間にホールで乗れる三輪車のスピードが本当にすごいのだと。そして、すごいスピードで走るにも関わらず見事に何にもぶつからずに乗りこなすのだと。
噂に聞いた三輪車のドライビングテクニックを見ようと、屋内で三輪車に乗れるところに連れて行ったら確かにすごい。いやぁ大したもんだなぁと見ていたら、後ろに乗れと言う。いやいや流石に成人女性のせて4歳が三輪車をこげるはずなかろうよ、と思いながら乗ったらとんでもない目にあった。
こんな大胆でエネルギッシュな次女もずっと登園拒否をする繊細さもあったのだけど。新年度が始まってからは今のところ楽しく幼稚園に行けている!これもまた成長。頑張ってるよふたりとも。
それぞれ違って面白い話
同じ遺伝子の組み合わせで生まれてきたこの姉妹、なんでここまで正反対なのか。
やれと言ったことをやれない長女、やるなと言っていることをやる次女。
やらないでねと言った事は頑なにやらない長女、やってとお願いしたことはぱっぱと動く次女。
どちらにしても両極端すぎて、対応の変化が大変なので足して2で割りたいと日々親は思っているよ。
長女に対して上手くいったやり方が次女に対しては全く上手くいかない。
次女に有効なことは大抵、長女には上手くいかない。
子どもは育て方ではなくて、生まれ持った性質は間違いなくあると思ってる…。
凸と凹が両者ちょうど反対で、姉が得意な事を妹は苦手だし、姉が苦手な事を妹は得意なのだ。
食べ物の好き嫌いとかもそう。
苦手同士を組み合わせてしまうとどれもこれも出来ないポンコツ姉妹になってしまうけど、得意同士を上手く組み合わせられたら怖いもんなし姉妹になれると思っている。
将来二人で力を合わせて何か出来たらいいなぁなんて思う母であります。
その他なんてこと無い日々の漫画も貼っとく。
ここから先は
長女のこと
ASD長女との色んな出来事をまとめた記事です。 自閉症の特性と向き合った日々、登校拒否が続いたときに対応していったこと、最終的に学校に行き…
次女のこと
3歳で自閉症スペクトラム診断がついた次女マルのことをまとめたマガジンです。 次女マルは長女ハナと違って多動や衝動がかなり強く、パワーが溢れ…
サポートいただけたらそれも創作に活かしていきますので、活動の応援としてぽちりとお気軽にサポート頂けたら嬉しいです。