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夏休みがこんなに幸せだったことはない

まず、3年前の夏休みに描いたマンガがこちら↴

この漫画、夏休み時期になるととりあえず「親御さんお疲れ様です」という意味をこめて投稿することにしている。
大抵が「わかる…」という共感を頂けるのだが、共感していただけるほどに小さな子がいる親の夏休みは正直、戦場である。
どのご家庭も本当にお疲れ様です。

冬休みは案外ここまでしんどかったことはない。なんでだろう。
やっぱり夏は「暑さ」が体力と精神力を削ってくるためだろうか。

しかし今年の夏休み。
思った以上に「楽!!!!!!」と感じている。

今までは「私にも夏休みってやつをくれよォ…」と思っていたのだけど、今年は「子どもと一緒に私も夏休みだぜぇ!!!」となっている。

そんな漫画がこちら↴


休むのか行くのか。
行くなら何時間目から行くのか。
帰るのは何時に帰るのか。
毎日毎日、日替わりの我が家。

去年までは小学生と幼稚園児の組み合わせだったことと、次女は比較的登園渋りが(卒園直前になるまでは)なかったことからそこまで大変じゃなかった。長女にだけ対応していればよかったので。

でも二人揃って小学生になってからは、1日何回小学校行くんだよ…という日もあったりして。

上は3時間目から5時間目まで、下は2時間目から給食までを希望されたりすると、一人送って帰ってきて数分したら次の子を送りに行くみたいな感じで、送迎時間が細切れに入ってきて予定もまともに入れられないみたいな状態になる。
作業も中途半端になるので午前中は作業しない!みたいなこともザラ。

そして私自身も時間管理がうまく出来るほうではないので、とにかくバタバタする。スケジュールアプリに入れるにも毎日日替わりのスケジュールを一個一個入れる方が余程面倒くさい。

長女は「学校は楽しいけど体力・精神力的な意味で長時間登校できない」が今の基本スタイルなので、最近は説得するとか話を聞くというターンがほぼない。

「学校が楽しくない上に体力・精神力的な意味で長時間登校できない」だったころはどうしたら楽しく行けるようになるのかに日々心を削っていたわけだけども、今はそこは心配要らない。

ただ、入学してから数ヶ月で下の子が行きしぶりだした。
下の子は「体力・精神的な意味で長時間登校出来ない」タイプの子ではないので、対応の仕方が変わってくる。とはいえ上の子が短時間登校が当然のスタイルで始まった学校生活、自分だけがフルタイムなんて不条理受け入れられるはずもないのだ。
多分私が子どもの立場だったとしてもごねる。

そんなわけで「説得・話し合い」の時間が毎日取られたりする。
上の子は宿題が出ないけど下の子には出るとか、年上の方が基本的に楽な環境になっているという中で、次女の納得を得ることは大変に難しい。

「おねえちゃんは特別なのよ、あなたは頑張れるでしょう」なんて無理強いもしたくないし、なんかもう面倒になって「じゃああなたも時短登校にしちゃいましょうか」ってなってるのが現状。
とはいえ、次女が本当に楽しいと感じているならフルタイムで行くことを選択するはずなので、楽しくないと感じることが多いことも事実だと思う。

本田秀夫先生のコラムで『学校や園は「疲れる場所」?』というタイトルのものがあった。とても共感できる内容だったのに、記事が消されてしまっている。その前の7回目の記事が読めるのに8回目の記事はないって、なんか謎の力とかかかって消された感じですか?

おぼろげな記憶で、書いてあった文章を書くと

子どもが休みたがるたびに『多分疲れているんだと思うので、お休みしてリフレッシュしてください』と言う先生は多い。

つまり学校は疲れる場であることを、先生方は認識したうえで子どもに通わせているのである。本来、子どもは楽しいことをしたい生き物なのに、「疲れることが前提」という場に通わせないとならないことはおかしいのではないか。
休んでリフレッシュ出来てもまたそこに行って疲れなければならないなんて、そんな場所に子どもが行きたがるはずがない。

こんなようなことが書いてた気がする。

本当にそうですよね。
休みたがっていると伝えたときは大抵「疲れているんだと思います」って言葉が返ってくる。その言葉を先生に言われる度、「そんなに疲れることをやらせなくていいですよ。ただ楽しいことをやらせてあげてほしいです」と思う。

次女は『電池が切れる直前まで動いて、突然エネルギー切れになって寝る』みたいなタイプの子なので「疲れているから行きたくない」なんてことはないだろうと思う。多分疲れていても、彼女は行きたいなら行く。

でも「疲れるようなことをするのがわかってるから行きたくない」ということは、あるだろう。

自由をこよなく愛する次女の性格と「学校」という『場』の空気が絶対合わないであろうことは薄々予測出来ていたので、最近はそこまで無理強いすることもやめてしまった。
本人のためには多分この方がいいと頭ではわかっているつもりだが、そうやって時短にしたり休ませたりしているときにふと、当たり前に学校に通う子を見たりしてしまうと、そこはかとなく気持ちが沈む。

うちのコだけがこんな通い方をしていいんだろうか、単に甘やかしているのだろうか、という漠然とした不安と、いやいやこれでいいんだという自分への言い聞かせを繰り返す日々。


で、今年の夏休みがなんで楽なのかという話に戻すと
「声掛け、送迎、他の子供達との比較」が一切ないのだ!夏休みは!!

心の余裕が段違い。
そして送迎がないので、思った以上に時間にゆとりが出来てやたらnoteとか漫画とか描いてる。子どもと動物園とか行ったりしても普通に楽しめる。

そんなようなことをXやVoicyでも発信したら「周囲からの「今日は学校行けた?」っていう問いがない日々が幸せ」とか「自転車で送迎しています。何度か私が熱中症になりましたが、夏休みはその心配をしなくていい」とか「ありのままでいられる夏休みを満喫します」みたいな、学校に"普通に"行けない子の親の共感を得られました。

なんかこういう世界を見てしまうと、やっぱ学校の今のかたちが子育てする現状と噛みあってないんだろうなぁ…などと思ってしまったりするのです。

ということで、今年は母も夏休み満喫するよ。

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