不眠を貪る
私は大変寝付きが悪いのです。
眠たくない、眠れないのなら眠くなるまで起きて他のことをしていれば良い。
などと仰る方もいらっしゃるでしょうが、そのようなことをしていてはいつまでも眠れず、ついには窓の外は白々としてくることでしょう。
「それでは、そのまま一日をお過ごし下さい。」
と仰る方もいらっしゃるでしょうが、それでは二日に一度しか眠れず疲労は溜まる一方です。
何より私は眠るのが好きなのですから、毎日の睡眠を求めるのは当然のことです。
しかし、睡眠を求めて床についてもすんなりと眠りにつける事など経験したことはありません。
どれだけ早くても一時間程度(私は布団に入ると時計を見ないようにしていますので、正確な時間は測ってはいません。)は寝付けずに、右へ左へと転がり続けるのです。
ひどい時などは数時間転がり続けているのです。
起床の時間は決まっておりますので、これでは睡眠時間が刻一刻と減少していき、不安や焦燥感が膨らみ続けます。
(私は強迫性障害であることを告白します)
私は物心ついた頃から今に至るまで、毎晩ストレスが溜まり続けているのです。
私の理想的な入眠までの時間は、やはり一分以内です。
これは、私にとっては人生で経験してきたあらゆる現象において最難関の課題であると言えるでしょう。
そのような事は極めて困難であり、私の一生涯を費やしたところでたどり着ける領域ではない事は十分に承知しておりますが、
どのような事であれ、志は高く在らねばなりません。
この広い世界にはそれを成し得る方も存在している事は、私だけではなく多くの人が知るところでしょう。
私が眠りを求め続ける限り、その可能性は存在し得るのです。
「求めよ、さらば与えられん」
と神も仰せになられるのですから。
したがって私はこれから先も、理想的な入眠の日々を求め転がり続けることを諦めないのです。
それでは、今日もお疲れ様でした。
おやすみなさい。