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こんな本を読みました【2023.5】②

5月の読書記録、パート②をお送りします。
さっそくいってみよー!



★『暗黒女子』秋吉理香子

全校生徒の憧れの的だった女子高生・白石いつみが転落死した。彼女の手にはスズランの花が。死の理由とは?いったい誰に殺されたのか?スズランの花の意味とは?

不可解な死を遂げたいつみをめぐって、彼女が主宰していた文学サークルのメンバーに疑いの目が向けられた。メンバー5人は、サークルの伝統行事である「闇鍋朗読会」で、彼女の死について書いた小説を順に披露することになる。


いつみに対して感じている思いや、自分に降りかかったできごとを小説という形で個々に告白していく。まずは、それがおもしろいと思いました。

そして、書かれた物語の内容が、人によって少しずつずれている。いったい何が真実なのか、誰の言葉を信じたらいいのか、読んでいる私たちも混乱させられます。

もちろん、そのあたりの伏線も、最後は見事に回収されていきますので、ご安心を。

『暗黒女子』はイヤミスの傑作とも言われていますが、個人的にはそんなにイヤな気持ちにはならなかったかな。「女子っていう生き物は、そんなもんじゃないの?」って思っている節があるからかも。もちろん、人を殺めるのは絶対にダメですけどね。


★『聞く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な会話力』いしかわゆき

『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』に続く、いしかわゆき=ゆぴさん待望の新刊。「書く」の次は、「聞く」です!

では、なんのために「聞く」のか?
それはサブタイトルにもあるように、「会話力」をアップさせるためです。

会話で大事なのは「話すこと」よりも「聞くこと」
別の場所でも何度か耳にしたことがあります。

ただ、ここでひとつ問題が……。




おそろしいほど「他人」に興味がない

いしかわゆき『聞く習慣』より


あーーー、わかる!
わかるわぁ!!!

私も正直、他人に興味はない。もっと言うなら、自分の子どもにもあまり興味がない。というと、語弊があるかな。悪魔のような母親だと思われるかもしれない。

もう少し詳しく言うと、その人自身のことは好きだとしても、その人が何をしているかにはあまり興味がない。

たとえば、自分の子が野球部に入ってて、めちゃくちゃがんばっているとする。そのことと、私が野球に興味があるかないかは別の話だということです。

がんばっている我が子のことを応援はするけれど、野球をしている子どもには興味がない。うー、このニュアンス伝わるかなぁ?

ゆぴさんの言葉を借りるならば、こういうことかな?

べつに誰がどんなふうに生きていてもいいし、好きにすればいいじゃんと思っています。

いしかわゆき『聞く習慣』より



でもね、私みたいなタイプの人間こそ、「聞くこと」は大事なんだろうなと思う。

最初は興味がなくても、見ているうちにおもしろいと思えるようになったり、好きになったりすることが当然あります。

最近でいうと、キンプリなんかは良い例かもしれない。まぁ、人生が変わるほどハマったわけではないけど、アイドルについてちょっと詳しくなったりして、私の世界も少し広がりました。

そうすると、娘との会話も広がるし、職場のアイドル推しさんとの会話も盛り上がる。

いわば、自分のためです。

自己チューかもしれないけど、それでいいって、ゆぴさんも本の中で言ってくれてる。

先程のアイドルの話だって、深ーい知識はいらないんですよ。ティアラファンサフラゲ日箱推しetc…ちょっとした用語を知ってるだけで、相手の話が理解できる。

「(自分の話を)わかってもらえてる!」って思ったら、やっぱ気持ちいいじゃないですか。しかも、好きな人や好きなものの話をするのって、めちゃくちゃ楽しいし。

「うんうん」って頷いておけば、あとは相手がいくらでもしゃべってくれる。こちらは会話することがまったく苦じゃないうえに、相手は超気持ちよくなって、感謝さえされる場合もあるので、確実にWin-Winです。


それでも。

どうしても興味が湧かないとなったら?どうやって相手の話を聞けばいいの?

というときの小技や、聞く習慣を身につけるためのコツが、この本にはギュッと凝縮されています。

しかも、私たちに語りかけるように書かれているので、親しみやすくてとてもわかりやすい。

コミュニケーションが苦手な人、誰かの話を聞くのがしんどいと感じている人は、ぜひ一度読んでみてください!



というわけで、『こんな本を読みました【2023.5】』はこれにて完結!パート②も2冊しかないのに、けっこう長く語ってしまった。

前後編通して、最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました。


ではでは、またー!


▼こんな本を読みました【2023.5】①


▼読んだ本について書いたnoteを集めたマガジン




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