ヨガと宇宙
宇宙、無意識、潜在意識、真我、無、空、ニルビージャサマーディ。
ぼくはヨガで何がしたいのだろう。
勿論、心身の健康を整えて日々の暮らしを良くしていくということが基本的な目的なのだけど、上に書いたような境地に到達したいという願望がぼくにはある。願望だと少しニュアンスが伝わらなくて、二十代の頃からぼくを呼んでいる声が自分の奥深くから(たまに、だけれど)聴こえてくるのだ。
そして、時折その声は強くぼくという存在の中で響き渡るのだ。
ヨガの目的とは自我と真我をひとつにして宇宙とひとつになること。
真我が何処にあるのかといえば、ヨガ哲学によると、自分自身の最奥、五つの鞘(パンチャコーシャ)に取り巻かれるようにして、それは在る。五つの鞘を日本語訳で書くと(サンスクリットで書くとかなり読みずらくなるので)、外側から食物鞘、生気鞘、意識鞘、理知鞘、歓喜鞘。そして、一番内奥に真我がある。そして、この真我は大自然、宇宙の一部であり、自我と真我が一つになるということが大自然、宇宙と一つになるということなのだ。
呼び声の主と出会うべく、ぼくは日々瞑想する。世にたくさんの瞑想方法があるけれど、ぼくが縁あって、今、行っているのはヨガの瞑想だ。ヨガの瞑想でははじめ一つの対象を定めて、そこに集中する。ヨガ八支則ダーナラという状態だ。ココロが動こうとしても一点に集中し続ける。一点に集中し続けるとやがてココロが静まってきてディヤーナという状態になる。さらに瞑想が深まると八支則の最終段階、サマーディ(三昧)に到達する。真我に辿り着くにはこのサマーディをさらに深めたニルビージャ・サマーディにまで行かないとならない。そこではココロの元になる種も全て浄化され、自我と真我は一つになって、ただ在るのだ。
意識を針のように研ぎ澄ませ、五つの鞘を通り抜けやがて真我に辿り着く。ヨガをすることの目標、ヨガをすることの意味、人生の道しるべ。
ヨガをすること。宇宙と一つになるということ。
今回もご一読ありがとうございます。noteをはじめて4カ月と少し。ここまで続けてこれたのも、皆様のお陰でございます。感謝!!そして、来年も少しずつ書いて行こうと思います。今夜は満月。12月の満月はコールド・ムーンと呼ばれるそうです。日本全国寒波が吹き荒れて雪マークがここ鹿児島にもついています。皆様、体調にお気をつけて新年をお迎えください。では皆様、良いお年を!!
補足 食物鞘、肉体をコントロールしている鞘。生気鞘、生命エネルギー、プラーナをコントロールしている鞘。意思鞘、心や意識をコントロールしている鞘。理知鞘、内側からわき起こってくる知恵がつまった鞘。歓喜鞘、内側からわき起こってくるような喜びが歓喜。その喜びがつまった鞘。
追記。アーサナで食物鞘を整え、プラーナヤーマで生気鞘を整える事が出来ます。