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がんをめぐる冒険

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アラフィフ、独身、職業:記者。 ある日、足の付け根に転移がんが見つかり、卵管がんがみつかる。 その後、2回の手術と1回の抗がん治療を経験。 抗がん治療で髪が一部残った経験から、少…
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#がん

がんをめぐる冒険(84)保険金でお金の勉強に

 今日は株の勉強にプライベートバンパーの方にお会いしに行ってきました。  リテラシーが低い家に生まれてしまったので、かなり遅いスタートではありますが、保険金がおりたのと同じくして、たまたまプライベートバンカーの方を紹介していただくことがあり、本格的に投資を始めました。  プライベートバンカーはお金持ちの資産管理をしている、プロ中のプロ。証券会社に行ってもいないし、庶民が出会えるチャンスはそうありません。アメリカ人の資産運用を本で読み、以前から株を買いたいと思っていましたが、証

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がんをめぐる冒険(81)内臓が言うことには

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がんをめぐる冒険(74)おひとり様アラフィフ女子は

 スタバで隣のアプリで会ったと思われる男女2人。男子が自分のストーリーを話した 「新卒でゼネコンに入って12時まで働いてたから、このまま仕事だけの人生になるのはどうかと思って20代で転職した」 と言ってました。  いや、私の周りのアラフィフ女子は、12時どころか、36時間労働とか、毎日あたまおかしいと思えるくらい働いてました。当時、週刊誌では30代で突然死する人も多くて、長く生きられないと思っていました。いつも一人前になりたくて、ただただ走ってきた。おかげで同年代の人たちがい

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がんをめぐる冒険(72)がんになって思ったことは「対峙しない」

 がんになって1年が経ち「死生観とか考え方が変わった?」と聞かれるのですが、自分自身としては自覚がなく、ぬるっと1年が過ぎたかなと思っています。  まわりにがんサバイバーがたくさんいて、がん自体はすぐ死ぬ病気じゃないと思っているのと、暗くなる瞬間を回避してきたおかげだと思っています。  真面目にがんと向き合ってきたら辛すぎて無理(・。・;

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がんをめぐる冒険(71)がんの遺伝子検査

 腫瘍内科を受診してから、遺伝子検査もしました。 遺伝子外来の先生の話は、中学の生物の授業を思い出す内容で、遺伝子の概念の説明があり、遺伝子検査をするか否かを問われました。  私にとって検査を受けるメリットを聞くと、遺伝性のものだったことがわかった場合、飲む抗がん剤の選択肢が広がるとのことでした。    薬は飲んでみないと合うか合わないかわかりませんし、選択肢が広がるに越したことはありません。検査代は保険対象で約10万円。もう手術した時点で高額医療対象なので、これ以上支払いが

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がんをめぐる冒険(61)共通項はジブリの女の子みたいなヒト

 私より先にがんが見つかったアネゴは、一昨年、右耳の下にがんが見つかり、がん治療中です。 彼女はひとりっ子で両親を看取り、すべて自分1人でがんと対峙している強者です。 もともと編集者ということもあるけど、 「私が死んだら、私の財産は国庫に帰属するのよ」 と抗がん治療で入院するまでに遺言まで残すという段取りの女王。病気に凹んで泣きわめくでもなく、あまりにも人に頼らなすぎる〝自立のかたまり〟みたいな人です。

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がんをめぐる冒険(50)がんとお金=保険の話①支払免除つき保険に救われた

 がんのきっかけになった〝しこり〟ができてからというもの、クリニックから総合病院に紹介してもらい、CT検査、手術、生検と毎回2~3万円。がんの疑いが出てからさらに全身のPET検査、MRI、脳のCT検査で目が飛び出る額がバッサバッサと飛んでゆきました。  手術入院2回、3割負担でも合わせて30万円越え。差額ベッド等オプションナシの最低ラインです。高額医療の限度額認定証はもらっていますが、それを出してもかかりました。  たまたま、その年の夏に叔父の家の売却までの手伝いをして、親戚

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がんをめぐる冒険(28)オオカミのおなか、めちゃ痛い!

 手術3日目、尿管がとれて、自分でトイレに行けるように。頸椎の麻酔と腕の点滴を連れてでも自分でトイレに行くほうがいい。  しかーし、ベッドから降りるのも一苦労、おなかが痛くて前かがみでしかいられない。廊下の手すりがないと歩けないのです。前回は手すりをバーにして足を上げてバレエストレッチしてたのに、そんな余裕は全くない(涙)。 咳、くしゃみは鬼門。 死ぬほど痛くてできない、とかそういうれ出るを超越した痛み。咳き込みそうになったら、とにかく水を飲み、必死で押さえるしかない。とにか

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がんをめぐる冒険(24)がんは詐病とウソを流される

 がんの検査手術が決まって、上長と役員と一部関係している人にメールで伝えたら、まさかの役員が「アイツ仕事したくないから、がんだと言っている、詐病だ」と言って回っていたことがわかりました。 真面目に仕事していたんだけどなぁ…、だいいち、がんとか詐病で言ったらすぐバレるし。だったらメンタル壊れましたとか判別しにくい病名にするけど(笑)。    実はその役員とは因縁があって……。  よくよく考えたら、春先から目をつけられていたんです。管轄外の仕事をなぜか私にやらせようとしてきました

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がんをめぐる冒険(23)手術前日、早朝取材からの入院

 手術の段取りは今回も同じで、前日の午前中に入院。もう1回入院しているので持っていく服や小物は淘汰され、スッキリしました。  入院日はちょうど早朝からタレント事務所の振袖撮影会があり、朝8時に現地入りし、9時から取材。その足で入院しました。華やかなタレントさんを眺め、取材すると元気をもらえます。 仕事があって良かった。 入院するとラウンジでパソコンを開き、原稿を打つ……。 病気のことだけ考えていたらもっとどんよりしていたと思います。 (実はどんよりするパワハラ時間があったので

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がんをめぐる冒険(21) 入院中はラウンジでお友達作り

 入院中、看護師さんと一緒に付属の看護大の学生が実習に来ました。 病気になってダンスに行けず、若い子に会えない日が続いていたので懐かしく思いました。 ラウンジにいたので、看護師さんが学生とお話してくるように言われたそう。 聞けば大学1年生で、実習は初めて。子供の頃に入院経験があり、看護師を目指したそう。 今の子はみんな優しく、オトナにも気をつかってくれる。 そうそう、ダンス行くといつもこうしてかまってくれるのよね…… あー、19歳だと〇〇と同じくらいかな。会えないことに寂しさ

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がんをめぐる冒険(19)卵管がん確定=抗がん剤確定

 手術が終わり、2日後、 Y教授と教授のアシスタントをしている若手のO先生が回診に来て、 「左の卵管と卵巣にがんがありました。右足の付け根も同じ顔をしているので、婦人科で診ます。 がんわかったので、空きがあったら今週中にでも手術しましょう」 とお話されました。  個人的には、がんはどうでも、足の付け根のしこりについて別の病院を探して治療しないで済んだことにほっとしました。  がんについて同時並行して2箇所の病院に行くのは面倒だし、仕事しながら、そんな体力も時間もないな、と思

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がんをめぐる冒険(10)手術へ向け、パラレル診療と冒険

 CTの結果で、脳などの転移は見当たらず、教授の先生は一言、 「うーん、悩ましい。卵管と卵巣を取ってみないとわからないので、検査手術をしましょう」  と、手術(検査手術)の方針に決まりました。  方針は決まりつつ、今度は胃カメラと腸のカメラ。実際にカメラで見て、CTの結果に確証を得て、手術です。さらに、腫瘍科の受診も決まりました。  検査手術の方針決定→胃大腸カメラ→(仮)手術日           →腫瘍科受診→遺伝子検査の予約                       

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がんをめぐる冒険(9)病院は「あさイチ」予約が手術への近道

 初診から1週間後、再診では朝9時を予約。 朝8時には受付を済ませ、パソコンを開いてその日の原稿の準備をしながら待ちます。 診察すると、MRIをとりに行くように言われました。 MRIの予約は院内だと3週間先、外部に行けば早めに検査できるとのことで、私は「外部でお願いします!」と即答。 データが揃わない限り、先生も戦略をたてられませんから、そこはディズニーランドのファストパスだと割り切り、課金してでも早く結果を揃えることを優先しました。  アシスタントの先生に予約をとってもら

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