#1765 「授業デザイン」ではなく「学習デザイン」を
よく教育界では、「授業をデザインする」という言葉が使われる。
単元構想をしたり、発問を考えたり、板書の構想をしたりする。
しかし、このような「授業デザイン」は、その主体が「教師」となっていることが多い。
「授業」を進行する主体は「教師」だからである。
けれども、授業において、「学習している」主体は「子どもたち」である。
そうであるならば、教師がすべきことは「学習デザイン」ではないだろうか。
子どもが「どのように学習を進めるか」「どのように学習内容と正対するか」「どのように学習内容を習得するか」を子ども視点で構想することが求められる。
なので、考えるべきは「発問」や「板書」の中味ではない。
単元の進度表を作成する。
単元を通した子どもの「学び方の型」を構想する。
このような「学習デザイン」をすることが求められるのだ。
そして、教師が授業中にすべきことは、子どもが単元の進度表にもとづいて、学び方の型どおりに学べているかを見取り、適切にフィードバックをすることである。
ぜひ、教師主体の授業デザインではなく、子ども主体の学習デザインを意識するようにしていきたい。