#613 一斉指導は少人数学級向き
「少人数学級にしてくれ」という声をよく聞く。
しかし、「少人数学級にした場合、教育的効果が高い」というエビデンスはどこにもない。
それなのに、多くの教師は「少人数学級」を求める。
それは「子どもをコントロールしやすいから」である。
つまり、「一斉指導」前提で考えているのである。
教師中心の一斉指導を前提と考えているから、教える対象をより少なくしようとしているのだ。
しかし、この発想はおかしいのである。
授業を子ども中心のアクティブラーニングにした場合、子どもの人数は多い方がよいのだ。
子どもたちが多数で多様な方が、より多くの学び合いが生まれ、相乗効果が生まれる。
よって、質のよい課題解決が実現される。
一方、アクティブラーニングにおいて、子どもの数が少ないと、学び合いは活性化しない。
課題解決の質が落ちる。
つまり、少人数学級はアクティブラーニングよりも、一斉指導の方が効果的なのである。
ほぼマンツーマンで、個別指導することができるからだ。
しかし、それでも「より多くの人間の意見に触れる」という経験を奪うことになる。
やはり、アクティブラーニングが理にかなった方法なのである。
そして、子どもの人数が増えれば増えるほど、アクティブラーニングが活性化するのである。
なので、一概に「少人数学級の方がよい」とは言えないのである。
気を付けていきたい。
では。
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