#1333 発問で構想する道徳科授業【道徳科】
道徳科の授業は「発問」で構想される。
「発問が9割」と言っても過言ではないだろう。
では、発問でどのように道徳科の授業を構想すればよいのか。
以下にまとめていきたい。
1 導入発問
まずは、いきなり教材に入らないことが肝要だ。
「ねらいとする価値」に関係する発問をする。
「勇気ってなんだろう?」
「誠実ってなんだろう?」
このような、価値に関する抽象的な発問をするのが導入場面である。
2 基本発問
次に、教材を読んでいく。
そして、全体で共通の土台として確認しておいた方がよいことを基本発問として問う。
これにより、議論の土台を確立していく。
3 中心発問
いよいよ中心発問である。
議論が起こるような発問、ねらいに迫れるような発問をする。
ここがブレてはいけない。
4 補助発問
そして、中心発問を補完するような発問、中心発問からさらに深めるための発問をする。
これにより、一度確立された意見をゆさぶったり、さらに議論を深めたりすることができる。
5 振り返り発問
最後には、ねらいとして獲得したものをもった状態で、さらに自分事として考えてもらうよう、振り返り発問をする。
自分のこれまでの生活を省察したり、これからの生活を考えたりするような発問をする。
自己を振り返るため、自己について未来志向で考えるための発問である。
これにより、ねらいとして獲得したものを自分事化させ、心に刻ませることができるのだ。
以上のような5つの発問で、道徳科の授業を構想するとよい。
ぜひとも、このような発問で授業構想をしていきたい。
では。