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てらこやのひび ⑮

昨日ー小学4年生の英検5級講座1回目があった。

何を目指して勉強するのかを分かってもらうために、1回目はリスニングテストも含めて過去問に取り組んでもらった。

思っていたより、できていた。それ以上に、予想以上に、丁寧に取り組んでもらえたことがうれしかった。

今、高校生でも試験だけではなく、課題の問題への臨み方が悪い生徒が多くなっている。

わからないにしても、わからないなりの取り組み方があるはずだ。

少し前に、高校生と話をしていてマーク式の試験の話になって

ーまぁ、マークだったら、最悪消去法が使えるから

と、生徒が言い出して、、、私はびっくり。

マーク式は、最悪、じゃなくて、確実に答えを知っている場合を除いて、ほぼいつも「消去法」を考えてほしいけれど・・・

と、いうと「へ?」という反応だった。

この仕事を始めて24年、個人的に教え始めて33年が経っているけれど、年々子どもたちが

根拠のない自信を持っていると感じることが増えている。

「確認」「見直し」「振り返り」ができない生徒が増えている。

なのに、その自信は、どこからくるのか? と、問うてみることもしばしば。

×をされて、もしくは〇されずに返却された解答に

「これ違うの?」「なんで、これ違うの?」

と、すぐさま言い出す生徒がいる。

ー落ち着いて、座って、もう一回考えてみて。

と、伝えても、できない生徒もいて、私に、

「3秒前の自分は、もう、今の自分とは違う人だから。そのつもりでもう一度、解答を見直してみること!」

と、突っ返される。

整序問題で、問題にすでに書かれている単語を書き直したらスペルが違っていたり、

「あなた」が「あな」になっていたり

もう、問題の意図とは関係のないところから、

考えたら、その答えでないことはすぐわかるようなものも多い。

そして、振り返って、自分たちについて考えて見ると、今、大人たちが同じような態度を生活に見せているのではないかと、思う。

子どもたちは、社会を写す鏡だ。

私たち自身の伝え方が何かおかしいのかもしれない。

まずは、伝えることをきちんと伝えることの大切さを、小学4年生の真面目な姿に、改めて教えられたように思った。



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Terakoya Kamei
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