生徒のプレゼンの課題を勝手に考察⁈
昨日、高校生から
「人をまとめるためにはどうすれば良いか」というプレゼンの課題が出たとの報告があって
ちょっと話をした。
英語の授業で、ネルソン・マンデラとラグビーワールドカップについての話を読んだばかり
その上での話だということで「1つの目標を持つ」かなぁなんて結論になったけれど、一晩寝かせて考えた結果、私はやはり、
人を1つにまとめるってことは不可能だと思う。
確かに、1つの目標を持てば何かを達成することはできることもあるが
マンデラさんのワールドカップ誘致も、アパルトヘイト廃止後も残るわだかまりを捨てるきっかけを多くの人に与えただけで、全ての人のそれを解消したわけではないだろう。
まず、お題を聞いたとき
いろんな意味で強烈なリーダーを出すことや
共通の敵を見つけること
を、思いついた。
例えば、トランプ氏
彼の下で集まっている人たちは強い思いがあって、私たちには理解できなくても、なぜだかまた集まって何かをしようとしている。
また逆に、「彼だけは嫌だ!」という人も、一時的には団結できるかもしれない。前回のトランプ氏の勝利も多分、「ヒラリーだけは嫌だ!」という強い思いに大いに助けられている。
共通の敵を見つけると人は団結しがちだけれど、それで何度も平和が脅かされてきている。
そう考えていくと、
私は、人をまとめようとすることが危険と隣合わせであることも事実だと思う。
だから、
1人1人が自分たちの責任をきちんと果たし、できることをきちんとする環境を整える。そうすれば、世の中はそれなりに良くなり、目標が達成されることもあるー
なんていうのは、平和ボケだろうか。
そういえば、8年前、トランプ氏支持を表明していたアメリカで過ごした高校時代の英語の先生が
ー今、アメリカには変化が必要で、他の選択肢は変化を起こさない。もし彼が当選して破壊をするなら、その破壊が変化のために必要なものだという神様の思し召しだと私は考える。
というようなことを言っていた。
それを聞いて、これは、トランプさんが勝つのかもしれないと思ったと、投票日の前日に食事をしながら卒業生に話したのを覚えている。
いろいろな人が暮らす世の中で
様々な人が通う学校で
1つにまとまることが大切なのではなく、表面に見えてきた結果よりも、むしろ、様々な人の思いがあって、その思いが自分たちの思いと同じだけ大切であることを忘れないことが、人が自然にまとまる秘訣だと私は思う。