子どもたちの居場所・帰る場所に ②
亀井先生が引退したら、誰がこの塾継ぐの?
なんて質問が、周期的に生徒たちからあがってくる。
最近また、そんな質問があった。
私は、まだ52歳なんだけれど。。。
と、突っ込みたくなる一方で、その質問がうれしくもあり、悩ましくもある。
今のところ、私は個人事業主としてこの塾をしているので、私が辞めると決めたら、そのまま塾自体もなくなる。
というのが、現実だ。
だけれど、夢を見させてもらえるなら、
誰がが継いでくれて、続けてほしい。
私自身は、もう、いつでも代わる用意はある。 笑
が、少子化の昨今、今のままでは続けられないし、続かないことがわかっている。
今、継続のための試行錯誤が続いている。
一方で、周期的にあがってくるこの質問が、軽く受け流せないのには理由がある。
子どもたちの居場所が、
子どもたちが健全に育つ場所が、
今、社会に、確保できていないのではないかと、思わされるからだ。
その質問をしてくる子どもたちには、傾向がある。
彼らは、学校でも家庭でも、勉強があまり好きではない以外に、ほとんど問題はない生徒たちだ。
友だちがいないわけではないし、学校に行けないわけでもなく、どちらかというと元気な生徒たちー
お家の方も、彼らのことを気にかけているし、それなりに恵まれた環境にいる。
だけれど、学校の在り方や、家庭で求められるもの、そして、世の中に対する違和感を少しずつ膨らませている彼らはーどこかで無条件に受け入れてほしいと願っているように見える。
今の世の中、「無条件に」子どもたちが受け入れられる場所が少ない。
いわゆる普通の子どもたちの居場所が、なくなっている。
この質問が出る度、そう思う。
社会は、優秀な人や才能あふれる人たちが多ければ、うまくいくわけではなく、いつの時代も、私たちの大半の普通の人に寄って支えられている。
そんな普通の人たちが生きづらい世の中は、息が詰まり、行き詰まるー
彼らの質問を受ける度、そう思ってしまう。
彼らに、居場所を、できる限り提供し続けたいーそう思う。
今年は、本当にいろいろな形で子どもたちに出会える方法、継続の方法を考えたいと思っている。