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なにかが、おかしい ⑦

今日は、ミッキーマウスの誕生日だそうだ。何年も前に、同じ誕生日の生徒が教えてくれた。

来週、市内のある中学校の2年生が「修学旅行」という名の下ディズニーランドに出かける。私は、自分が私立中学校に通っていたので、修学旅行に当たり前のように遊園地が入る公立中学校の「修学旅行」という名の旅行が不可解でならない。

コロナ禍で、行く先を変えても、スペイン村、富士急ハイランド、USJ、アドベンチャーワールドと毎回遊園地というのか、アミューズメントパークが当たり前のように入っていた。

もう30代になる卒業生の親御さんが、「修学旅行になぜディズニーランドだ」とアンケートに物申していたという話を聞いたことがあったけれど、「ほんとにそれ」と、ずっと思ってきた。

私の兄姉は公立中学校に通っていて、当時から、後楽園遊園地が入っていたけれど、私の理解では本田技研に社会見学に行ってサービスで鈴鹿サーキットの3つぐらいの乗り物に乗らせてもらう程度の話だと思っていた。

それが、この仕事をし始めて、子どもたちに感想文を書いてもらうと、ディズニーランドしか行っていないのか?というような感想文が多くて、はて?と首をかしげるようになる。それでも、2泊3日の旅行の移動日の1日目または3日目の半日だったので、ま、時間調整的な意味もあるのだろうと理解をしていた。

が、今年の前述の学校の2年生、2日目丸1日を使ってディズニーランドに行くと聞いて、思わず、叫びそうになった、というか、叫んだ。

「なんて?」

もはや「旅行」だ。すると、横で聞いていた高校1年生くんが、一言。

「僕たちも富士急ハイランド2日目でした。」

「なんて?」と、再び。

「先生が、コロナ禍でストレスいっぱいの子どもたちに学習的なことをあまりさせたくないからって言ってました」

「ん?」

それだったら、以前ある学校で行っていた河口湖サイクリングとかでもいいんじゃないか?

やはり、コロナ禍で多くの大人が言っていたように、修学旅行は、「学びを修める」ものではなく、あまり多くを考えない人の「思い出作りの旅行」でしかないのか?

私たちが知り得ない、いろいろな事情があるとは思う。

それでも、昨今の生徒のご家庭の経済状況、学校の授業時間不足などを考えても、それを「修学旅行」というのは、何かおかしいと思うのは、私だけなのだろうか。

目的地は、東京経由の千葉だな、なんて突っ込んでみても笑えない。

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Terakoya Kamei
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