出逢いの応酬だった1日
今回は直近であった、出逢いの応酬だった1日について語りたい。
最近東京の街に繰り出すと、訪日外国人が本当に増えたなぁと感じる。あんなに寂しかった観光地に、また活気が戻りつつある。やはりボーダーが開かれるとこんなにも違うのかと、本当に身に沁みて感じる日々。人々も、心なしか、オープンマインドになり、明るくなってきたような気がするのは、私だけだろうか。
なんでもない1日。
でも、ボーダーがオープンした今、そこには出逢いがたくさん広がっている😂
ジョブズと二人で都内を散歩したある一日のこと。
ティーンたちがお友達とおしゃれなカフェに行って、インスタ映えな写真を撮る場所と言えば、渋谷や表参道だろう。しかし、私たちの庭は秋葉原。もともとジョブズがgeekな感じなので、必然と私たちの遊ぶ場所はちょっとオタクチックな場所だ。
@カフェ
私たちはアキバでランチ(ハンバーガー🍔)を済ませて、カフェで旅の準備を進めていた。最初に訪れる国への航空券や安宿を探していた。
しばらくすると、そこへ観光をしに来たと思われる外国人男性2人と日本人女性1人が来店した。私たち2人が座っている席と向き合う形で3人が腰掛けた。
小娘は一旦私用でカフェを離れなければならず、ジョブズはそのままそのカフェで作業を進めていた。
1時間後、私用から戻り同じカフェに入ると、ジョブズと向かいに座る3人が楽しそうに会話をしていた。
どうやら彼らは、親友でオランダ出身。1人がそのもう1人の日本人女性のパートナーなんだそうだ。
面白いのは、親友という割には、2人が真逆の性格だということだ。1人はオープンマインドで何でも興味を持ち、すぐ挑戦したくなる性らしい。一方、もう1人は、とても慎重派で、すぐに心を開くというよりは、理由をつけては何かと断るようなタイプ。でも、趣味やテイストは、ジョブズと似ているようで、音楽やゲームなど意気投合していた。どちらもgeekな感じだったが、オープンマインドな彼は少しテイストが違うようだった。
彼らと少しお話をして、1ヶ月日本に滞在するというから、オープンマインドな彼はジョブズと連絡先を交換した。
そしてつい先日も、彼らと再会して、ご飯を食べた後にダーツをした。彼らは初めてのダーツと言っていたが、なかなか上手で、オープンマインドな彼は、ダーツの記録用カードを購入するほどだった。私たちが、彼らをハマらせてしまったらしい。お金がないとずっと言っていた彼らの財布の紐が、かなり緩くなってしまっていたのだから、少し申し訳ない。きっとまた会う気がする。
@パブ
彼らと別れを告げだ後、私たちは行きつけのパブへ向かった。その日は、パブのイベントがあり、いつもよりも繁盛していた。
顔馴染みのスタッフさんたちが、「久しぶり〜!」「待ってたよ〜!」と拳を出す。「お久しぶりでーす!」と言いながら、拳を合わせるジョブズと小娘。
「今日は立ち飲みでもいいかい?」
いつもと違うスタイルでビールを飲み始めた。
ジョブズは Hazy IPA で、小娘は Wizen。これがお決まり。2杯目を注文すると、スタッフさんがジョブズのビールを間違えてしまった。困っているスタッフさんに、ジョブズはすかさず、「大丈夫!飲みます!」と言って飲んだ。いつも良くしてもらっているし、彼女もすごく困っていたので、ビールが無駄にならずに胸を撫で下ろす私たち3人。
その日はイベントだったため、2杯で1回くじが引けた。しかし、ジョブズが間違ったオーダーを飲んだので、1回余分に引かせてくれた。景品は、名古屋にあるY. MARKET BREWINGのオリジナルグッズだ。私たちはTシャツを狙っていたのだが、残念。ステッカーとコースターだった。
そして話は戻り、隣のテーブルで飲んでいたグループが、私たちのテーブルに来て、宴が始まった。
もうみんな酔ってるから、
「クラフトビール好きの人に悪い人はいないんだ」とか「ジョブズと小娘、2人の関係を応援します!」とか色々、みんな言いたい放題。
最後はやっぱり連絡先を交換して、さよならをした。今度は私たちの家の近くにできたビール醸造所で一杯やろうという約束を交わした。
@クラブ
久しぶりに表参道のクラブに来た。理由は一つ。ジョブズの好きなジャンルの音楽を聴きながら、浸るため。日本で有名なDJも来ており、今回のクラブは大盛り上がりだった。
前回来た時は、表参道のクラブなのに人が20人くらいしかおらず、とても寂しかった。が、今回は違う。ボーダーもオープンしたから、外国の方が多く、ここは本当に日本なのかと錯覚するぐらいだった。
クラブと言えば、イギリスにいた頃、クラスメイトとみんなで夜な夜な繰り出したことがあるのだが、その時は最悪だった。友達たちと円になってみんなで音楽に乗っていると、別のグループの男性グループの1人が、近づいてきた。その男性は踊りまくって汗ダラダラの上に、ツーンとするような酸っぱい匂いを放っている。その彼が私と私の友達2人を両脇に抱えて踊り始めた。あれから小娘がイギリスでクラブに行くことはなかった。
日本では、ジョブズもいるし、そんなことにはならない。2人で音楽に浸りながら乗っていると、隣の男性が話しかけてきた。
「¥☆+<%\×€」
何を言っているのかわからない。聞こえないだけなのか、はたまた私の全然知らない言語なのか、彼が頑張って私の耳元で大きな声で話しかけてくるのだが、わからない。
2度聞き返し、やっと日本語で
「1人で来たの?」と聞かれたことがわかった。最近 Korean drama の見過ぎで、日本語が日本語に聞こえなくなるという現象が起きている。きっとそのせいだ。
「彼氏と一緒だよ。」
と後ろを指差すと、ジョブズが hey!と手を上げる。すると彼はジョブズに深く一礼して、そして私にも一礼して去ってしまった。
んんんんん?と2人で顔を見合わせて、
また音楽に浸った。
またイギリスのあの時は全く異なる経験だった。
その日だけで新しい人、10人以上に出逢った。縁とは不思議なもので、何が引き金となり仲良くなるかわからない。その中で、関係が構築されるというのは、本当に奇跡なのかもしれない。
これからも新しい出逢いを大切に。
写真は東京駅のライトアップ📷