本当にそうなのかー⑤
本当にそうなのかー
この25年間、そう問うことが多くある。
何年か前、友人の子どもがいじめに合い
学校との対応をしている最中、息子さんが
ーぼくなんか、どうせ端っこの人間だから
と、言い出したという話を聞いた。
お父さんである私の友人は
ー端っこの人間なんていないから。
と、いろいろ本人と話をするけれど伝わらなくて、と話していた。
ーいやいや、お父さん、端っこの人間はいるよ。でも、端っこの人間がいるから真ん中の人が活躍できるんだから、端っこの人間こそ大切な人なんだよ。
と、私は反論してみた。
自分の人生で自分が主役というのはわかるけれど、社会を中心に見れば、脇役もいて、そして、脇役がしまって、主役は生きる。
世の中で活躍して、中心にいるように見える人たちも、周りの人が支えてくれているから、活躍できているはずだ。端っこの人間がいて、世の中を支えている
と、私は思う。
何年も前、真偽のほどはわからないけれど、イマドキの幼稚園や小学校の学芸会ではたくさん桃太郎(主役)がいるらしい・・・なんて話を聞いたけれど、そんなに主役がいたらおかしな劇になるように、世の中だって、リーダーはそんなに何人もいなくていいはずだ。そして、リーダーを支える人たちは多い方が良く、むしろ、支える人たちの方が重要だ。
君は端っこの人間かもしれない、それでも、君は大切な人で、いなくてはならない人だと伝えてほしい。
そう思った。
そして、これからずっと、いつも端っこでいるとは限らないし、真ん中に出てしまうことも、あるかもしれない。
子どもたちには
脇でも腐らず最善を尽くせて
真ん中に出たら、脇で支えてくれる人々に感謝できる人であってほしい。
いろんな人を大切にする世の中に生きてほしいー
そう願っているし、伝えたい。
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