【毎日note1126日目】DUMB TYPE|2022:remap
こんばんは!
Etoile Pilates 寺田マリです。
今日は珍しくこんな時間にnoteに向き合っています。
というのもね、昨日体験してきたDUMB TYPEの話を今日はしたくて。
通勤中の電車の中で向き合うにはちょっと惜しいというか、ほんとそのくらい良かったので、きちんと落ち着いて向き合って記録に残しておきたいなって。
昨日は本当は朝からお仕事が入っていて、あまり空き時間のない予定だったのだけど、たまたまお客さまから当日キャンセルの連絡が来て。
これはチャンスだと思って見に行きたいアート展示をチェックしていたら、ちょうど今週末でおしまいになってしまうDUMB TYPE。
これはもう、行くしかないでしょって、急いで予約して。
DUMB TYPEとは一体なんなのかと言うと…
そして今回の展示は、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本艦展示として選出されたDUMB TYPEの展示の帰国展として開催されているもの。
会場である京橋のアーティゾン美術館の展示空間に合わせて、まさに”remap"されたものでした。
たまたま時間ができたとはいえ、どうしても見に行っておきたかった理由のひとつは、今回の作品の参加メンバーに坂本龍一さんがいるのが大きくて。
わたしの大好きな坂本教授の、感性や想いに触れたいと思ったので、これはもう絶対に観に行くって決めていた。
会場に入ると、薄暗い空間の中にところどころ明かりに照らされたターンテーブルが並んでいる。
透明なレコード盤の真ん中には、地図みたいな絵とレコードから流れる音がフィールドレコーディングされた場所が書いてあった。
北京、ケープタウン、チェンマイ…そして東京と、世界中全部で16地点から採取された音。
それがところどころから絶妙な音量で鳴っているのだけど、これらのターンテーブルは東京からの方位に従って配置されていたそう。
4枚の風車のような白い壁面に囲まれた中央にはLEDビデオパネルと、真下にグレー鏡。
白い壁面にはレーザー装置によって映し出される言葉と、声。
その言葉というのは、1950年代の地理の教科書から取られたシンプルで普遍的な問いだった。
”地球とは何ですか?”
”地球はどのような形ですか?”
そんな本当にごくシンプルな問いかけが、一定の感覚とスピードで映し出されて、心と脳にずしずしとしみ込んでくるのだ。
”太陽が昇るとき、目の前にある海は何ですか?”とか。
”一番南にある国は何ですか?”とか。
よく考えてみると、答えに詰まってしまう問いかけばかり。
だって、自分を主体にするのと、他の誰かを主体にするのとで、その答えは全然違ったりするから。
世の中に、答えが一つしかないものなんて、きっと存在しないんだわと思わせてくれるのと同時に、答えがひとつじゃないから答え合わせって難しいねって改めて思った。
みんな違って、みんな良いって言うけど、みんな違うからこそ分かり合うって難しいってこと。
だからきっと世の中からは戦争も無くならないし、みんなが幸せな世界っていうのも難しい。
でも、見方を変えて、自分主体じゃなくて、他者を主体に物事を見ることにチャレンジしてみたときに。
みんなそんな一歩を踏み出した時には、きっと世の中ってプラスな方向に変わっていくのかもしれないなって。
そんな希望の光みたいなもの、私たちに伝えたかったのかななんて。
わたし自身はそんなメッセージを、今回の展示からは受け取りました。
最後に、昨日展示を見終わったところで、その瞬間の思考をメモしていたので、それも載せておくことにする。
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