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空気は読むものではなく吸って吐くもの

こんにちは。ピラティスインストラクターの寺田マリです。
今日は”呼吸”についてのお話です。タイトルは、私の大好きなドラマ、「凪のお暇」での有名なセリフから。きっとピラティスさんが今も生きていたら、同じことを言うんじゃないかなって思います。

自分の呼吸に興味を持つことから始めましょう

パーソナルレッスンをする際に、生徒さんから”私、呼吸が浅いみたいなんです”と相談されることがあります。私はそう相談してくれた時点で、まず、ありがとう!と思います。呼吸することについて、興味を持ってくれてありがとう!ということです。

多分、多くの人が”自分の呼吸”について、あまり考えたことが無いと思います。自然にしていることなので、よほどヨガやピラティス、スポーツや呼吸が関係する趣味(書道など)をしていない限りはあまり振り返ったことが無いのではないかなと。

まずは、ご自身の呼吸について目を向けてみましょう。自分が普段どんな呼吸をしているのか、思い出してみてください。おそらくほとんどの人が思い出せないと思います。そのくらい呼吸は当たり前に繰り返される生命活動なのです。だからこそ、見つめていく必要があります。

深い呼吸ができるようになるためには?

当たり前に繰り返される生命活動であるがゆえに、また、ストレスなどの影響により、私達の普段の呼吸は一般的に浅くなりがちです。そのため意識的に深い呼吸をする必要があります。次の項目から具体的に深い呼吸をするための方法を説明していきます。

1,まずは息を吐ききることから始める

ピラティスさんの言葉に”まず、息を吐きなさい”というものがあります。これ、とても大事なことなんです。息を吐ききることで、沢山吸い込むことができるようになります。まずは全て空っぽに、それからしっかりと酸素を取り入れていきましょう。

2,カウントを取りながら息が続く時間を伸ばす

これは呼吸を”見える化”するような方法です。まず、息を吸う、吐くをそれぞれ4秒ずつ繰り返していきます。慣れてきたら4秒で吸い、5秒で吐きます。これに慣れてきたら今度は5秒で吸い、6秒かけて吐きます。

このように慣れてきたら1秒ずつ増やすという方法で息が続く時間を伸ばします。最終的に吸うのが9秒、吐くのが10秒くらいまで伸ばせたらとても良いと思います。

3,どこで呼吸をしているかを意識する

ある程度長く吸い、吐くができるようになってきたら、今度は身体のどのパーツが呼吸によって動いているかを意識していきます。実際に自分の体に触れながら呼吸してみると良いです。

・肋骨の側面

両手のひらで肋骨を横から覆うように触り、そのまま呼吸をします。息を吸えば手のひらを押し広げるように肋骨は横方向へ広がり、息を吐けば肋骨は身体の中心に向かって細くしまっていくのを感じられます。

・みぞおちの前後

片方の手のひらでみぞおちの辺りを触り、もう片方の手の甲で背中側、みぞおちを触っている手のひらの真後ろあたりに触れて呼吸を繰り返します。息を吸えば手のひらと手の甲をそれぞれ前後に押し出され、息を吐けば中心に向かって戻っていきます。

・鎖骨の下(胸骨のあたり)

手のひらで鎖骨の下あたりを軽く圧迫しながら、軽く顎を天井の方に持ち上げながら息を吸い、吐きながら顎を引いて顔を正面に戻します。息を吸うと手のひらを押し返すような胸元の動きを感じられると思います。

このように、呼吸と身体がどんな風につながって動いているのかを感じることによって、”動きを出すために深い呼吸をする”という感覚が出てきます。これもある意味呼吸の”見える化”です。

まとめ

このように、深い呼吸ひとつにしても、アプローチ方法は様々です。それに、本気で深い呼吸を続けていくと、それだけでも働いてくれる呼吸筋群というのがあります。呼吸も筋トレのひとつなのです。質の良い呼吸を心がけて、ストレスを溜めないようにしていきましょう。

寺田マリのピラティスレッスンについてはこちら
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寺田マリ
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