シザーハンズを観た感想
なぜ今更「シザーハンズ」を観たかというと、自分の例え話にシザーハンズの主人公を用いたかったのですが、大昔に見たような?見なかったような?くらいの記憶だったので、Amazonプライムで無料だったのを観ました。
コメディ映画かと思ったら、違いました。ほのぼのした内容かと思えば、けっこうハードなシーンもあったりして、とても面白かったです。
どんな例え話をしたかったかというと、自分は物事を0か1かで極端に考えてしまう思考の癖があり、曲作りやパソコンをいじっている時は処理が早くて良いのですが、それが人間関係などに適用されてしまうと困り事が多く、まるで手がハサミでできているシザーハンズの主人公みたいで不自由だなと思ったのでした。
人間関係や世の中はグレーだと説明されても一応わかりますが、白黒つけたい性分で、グレーという言葉を口にするだけで声が上ずってしまいます。そこでどうしているかというと、白黒つけるのをやめようと考えるのではなく、分岐点をたくさん作ることで柔軟性を補っています。曲がるストローと同じです。素材はプラスチックで硬いですが、分岐点がたくさんあれば柔軟になりますよね。
シザーハンズの主人公エドワードも、手がハサミであるためにいろいろ不自由を強いられていますが、ハサミの手を活かして植木や髪を切ったりもできます。曲がるストローの例えで言うなら、ストローをまっすぐ伸ばした状態、すなわち柔軟性がゼロの選択肢も取れており、これこそが弾力のあるしなやかな考え方だと思います。
エドワードは、手がハサミであることによって悲しい出来事にも見舞われ、どうすることもできない切なさを抱えながら何とか生きています。白黒思考に関しては人間の本能であり、自分もある程度改善してきたので、例えがあまり的確でない気もしますが、思考の癖というのは意識はできても直しにくい点で共感でき、エドワードを自分と重ね合わせながら観ていました。