言葉にすることで運命が変わる
私が日頃意識していることの1つは、自分の夢ややってみたいことを他者に言葉で伝えること。自分の夢や希望を心の中であたためるのも大事なことかもしれないが、私の場合、それを口にすることでさまざまな幸運が舞い込んできた。
言葉にすると実現に繋がるきっかけが生まれる
言葉にすることで「それを達成するために行動しよう」という意識も生れ、やるべきことが見えるようになる。またそれを聞いた誰かが実現に繋がるきっかけを与えてくれることも多い。
例えば、10年以上前の秋、母校の大学に赴き「試練を恵みに」というタイトルで自身の経験談を話したが、その時に「子どもにかかわる活動をするために保育士資格を取得したい」と最後に口にした。実際、40歳で大学に編入学をし、地元の幼稚園で働きながら、保育士資格と幼稚園教諭一種の免許を取得した。30代の終わりに地元の幼稚園で働くきっかけになったのも、母校の小学校でお話しボランティア仲間に自分が保育士の資格を取りたいと相談していたからだった。
さらに遡れば、大学時代、教員を志していることを多くの人に口にしていた。私が教員採用試験を受ける頃(30年弱前)はかなり倍率も高かった。一次試験は受かったものの、二次試験で不合格になり今後の進路に悩んでいた大学4年生の1月。教員志望の私を覚えていてくださった大学の教授が海外の学校の教員募集を教えてくださり、卒業と同時に教員になるという夢も叶ったのだった。
言語化により運命も変える
夢ややりたいことを言語化することで、それが実現する可能性が高くなる、ということを50年という人生の歩みの中で改めて実感することが多い。ナポレオン・ヒル著『思考は現実化する』という著書がある。思考と言葉は密接につながっている。かつてドラマの中で主人公が口にしたマザー・テレサの言葉には衝撃を受けた。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
どうやらこの言葉は中国の思想家老子の言葉でもあったようだ。
「思考に気をつけなさい。思考はあなたの言葉になる。言葉に気をつけなさい。言葉はあなたの行動になる。行動に気をつけなさい。行動はあなたの習慣になる。習慣に気をつけなさい。習慣はあなたの人格になる。人格に気をつけなさい。人格はあなたの運命になる」
大きな働きをした人が「思考は、言葉になり、運命をも決める」と言っているわけだから、私が実践していることも、あながちズレてはいないのかな、と感じる。
自分がどう生きたいかを言語化する
夢ややってみたいことを言葉にするだけではなく、自分がどう生きたいか、何をモットーに生きているかといったことを言語化することも大切なことだとつくづく思う。
最近、12月で3年目に入った会社の名刺を作り直した。名刺の裏側には「難を転じて福となる会社『てん』」という会社の理念を。その下に「あなたの困り事をわかりやすい言葉に転じ解決の糸口に繋げます」と添えた。そうやって、会社がどういうことを軸に動くかを示したことで、会社で目指すべき方向性も見えてきた。仕事をしていく上で、その内容と目指すべき方向性がどのくらい合致しているかどうかを照らし合わせることもできる。ズレていたら軌道修正すればいい。
会社がどうありたいかという思いのベースには自分自身が「難を転じて福となす」というモットーで生きているというのが大きい。かつて大学で話した「試練を恵みに」というタイトルとも重なるが、その時は災いと思えることも、考え次第、生き方次第で、大きな恵みになることの連続だった人生後半。そういった自身の経験が裏付けされた言葉だからこそ、私がつくった会社が目指す方向性にもなる。
noteに書くようになり学んだこと
こうやってnoteに書くことも思いや考えを言語化して、それを実現するためともいえる。10月にnoteをはじめた私が今年学んだことは、頭の中や心の中であたためることも大切なことだが、それを外にはなす(離す・放す・話す)ことの重要性。こうして言葉にすると、行動も、習慣も、性格も、運命も変わってくるのではないだろうか。もしかしたら、noteが私の運命を変えるかもしれない。会社設立3年目の思いも投稿したので読んでいただけるとうれしいです。