『夫の家庭を壊すまで(テレビドラマ 11話)』〜ミステリーホラー的展開と、振り切った役者達の熱演!
視聴環境:U-NEXT
※ネタバレします。
【内容】
復讐を遂げ、穏やかな日々を送っていたはずの妻。しかし、夫の愛人の息子が現れたことから、新たな復讐の連鎖が始まる。
人気マンガ原作ドラマ。
【感想】
展開がどんどん複雑になっていき、9話で全てを出し切った感がありました。松本まりかのキレッキレの演技にも、この先の引き出しが尽きて、少し模索している印象を受けました。後先を考えずに全力で向き合っているからこそのことかもしれませんが、今回のエピソードでは、彼女が一皮剥けたような感じがしました。こうした連続ドラマならではの役者の成長をリアルタイムで観られるのは楽しいなと思いました。
特に、元夫の愛人を演じる役者さんのハイテンションな演技は、他の出演者にも刺激を与え、全体のレベルを引き上げていました。まるで小劇場演劇を見ているような感覚とでもいう感じでしょうか…松本まりかの熱演に刺激され、若手や子役たちの演技も回を追うごとに成長しているように感じます。
ドラマの展開自体は、今回からはミステリーホラー調になっていました。元夫と不倫していた女性やその子供の役の役者も相当振り切っていました。ラウンドキャラクターまで、ここまでテンション高くしっかりと演技していて、もしかするとこのドラマから凄く活躍する役者が出てくるかも知れないと感じました。映画『桐島、部活辞めたってよ』から、沢山の役者が大活躍した感じに近いかもと思いました。
こんなにコロコロと凄い勢いで変化していくと、普通なかなか観ている方と、どっとちゃらけてなってしまったりするのに、このドラマは役者や演出でちゃんと緊張感を持続させられているのだなあと感じます。
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