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『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』〜最短距離で魅力的な絵を描く自由人
フォロンというと、学生時代にリクルート社から出版されていた『Creation』もいう雑誌を思い出します。
1964年の東京オリンピックのアートディレクターだった有名な亀倉雄策が編集したデザイン雑誌で、私はこの雑誌でフォロンを知りました。
編集の良さや、色の再現性だけでなく、その作家のチョイスもとても優れていて、今の自分の絵画の見方や趣味に多大な影響を与えた本だったりしました。
30年ほど前に1冊3000円ちょっとして、かなり高いなあと思って買っていましたが、今思うと物凄い文化レベルの高い雑誌だったなあと…
フォロンは、ベルギー出身の世界的イラストレーターで、この雑誌中でも人気だったこと記憶があります。
そのジャン=ミッシェル・フォロンの展覧会(東京ステーションギャラリー)が開催されているとのことで、早速行って来ました。
フォロンについての個人的な印象は、こねくり回したりせず、ラインもアイデアもスッと自然体で表現しているイラストを描く人というイメージがあります。
実際に初めて原画を観てみると、本当に迷いなくサックリと描いていたり、水彩の作り出すグラデーションがとても繊細に描かれているのがよくわかりました。
特別テクニックや上手さを誇ったイラストではなく、ひたすら魅力的な絵を描くための最短距離で、イメージを定着させているのだなあと…
特に原画を観ていると、最も簡単に描いているように見えて、自分でもサクッと描けるような気にもなるのですが…優れたセンスのイラストレーターの絵がそうであるように、フォロンみたいな絵なんて、サクッとなんて描けないんですよね。
そう、本当にこの人はイメージを単純な形態や色彩に抽出させるのが、とてつもなく巧みなんだなあと…
センスの人みたいな評価をしそうになるのですが、じゃあセンスってなんだよっていうと、それがよくわかんないなあと思ったりもします。
実際に学生の頃から30年近く経ってかは、原画を前にすると、使っている手法や、何を表現しようとしていたのかが、とても見えて来たりもして…
今見ても全然フレッシュな表現を、70年代とかにしてたって、どんだけセンス良いんだよ(あっ、また言ってしまった)とも思いました。
ただ、会場の最後に生前に描いていた様子撮影した動画が流れていたのですが、描き方が一見かなりラフというか雑だったりして…
あの繊細なイラストがこんな風に作られているのだと知り、とても不思議な気持ちになりました。
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【おまけ】
展示を観た後、東京駅の斜め向かいにある丸ビル内にあるTSUTAYAに併設されているスターバックスで、わりと長めに休憩して来ました。
3階と4階のTSUTAYA店内両方にスターバックスはあったのですが、3階は人がいっぱいで、4階に行ったらたまたま席が空いたの座ることが出来ました。
窓からは、東京駅の駅舎が綺麗に見えるロケーションもあって、大人気のようでした。
帰り際に、TSUTAYA店内を回って来たら、テーブルランプ付きの1人机が何個も置かれていて、勉強や仕事をしている人々がびっちりと座っていました。
今度、東京駅に行くことがあたったら、また行っても良いなあと思ったりしました。
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202407_folon.html
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