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『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!(ドラマシリーズ 1〜5話)』〜映画からドラマへ進化!現代日本を舞台とした新しいタイプのゼット世代の殺し屋

【内容】
殺し屋の下請けをする若い女子二人組を描いた映画『ベイビーわるきゅーれ』のスピンオフのドラマシリーズ。

視聴環境:U-NEXT


【感想】
映画版のあの独特な世界観が、ドラマでも損なわれることなく、むしろテレビドラマならではの親しみやすさが加わり、楽しめました。低予算ならではの創意工夫が光る演出も印象的で、映画からドラマ化されても、よくありがちな「見た目の劣化」による失望感は全くなく、むしろ新しい魅力が感じられました。

主人公2人のキャラクター設定も、今回のドラマ版ではより活かされていると感じました。集団行動が苦手なコミュ障タイプのキャラクターと、対照的に他者とのコミュニケーションが得意で、容量よく物事をこなせる器用なタイプのキャラクター。この組み合わせが、脚本の中で巧妙に活かされており、二人の掛け合いに引き込まれました。さらに、エチュードのように即興で撮影されたシーンもあり、それが今の若い女性同士ならではの自然な雰囲気を醸し出していて、親近感を感じました。
こうしたエチュード的な表現は、インディーズ映画や自主制作映画でもよく見かけますが、内輪感が強すぎて観客を置き去りにすることが多い印象です。それに対して、このドラマはそうした内輪感を感じさせず、視聴者が一緒に楽しめる作りになっていた点が良かったです。
現代日本の若者たちの日常と、そこに突如現れる斬新なアクションシーンとのコントラストが、このドラマの大きな魅力の一つだと感じました。
テレビ東京のドラマといえば、『孤独のグルメ』や、最終回を迎えた『夫の家庭を壊すまでなど、注目作が作られているなあと感じました。
また、この作品は、最近観た河合優実主演の『あんのこと』も含め、若者の貧困や家庭問題をテーマにしているのが、今の時代らしいと感じました。

忙しい日々の中で、短尺のドラマは手軽に楽しめるため、非常にありがたい存在です。重いテーマを扱った作品も好きですが、このドラマのように軽快なタッチで社会問題に切り込む作品は、私たちに考えるきっかけを与えてくれます。今の時代だからこそ、こうした多様で、かつ気軽に観られる作品が求められているのだと感じました。

https://www.tv-tokyo.co.jp/babywalkure/

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