『ハケンアニメ!(実写映画)』〜制作陣の本気を感じた1作、役者陣の好演とアニメパートの高クオリティに驚愕!
視聴環境:U-NEXT
【内容】
日本のアニメ業界を舞台とした最も成功したアニメ「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する若い女性監督を主人公とした映画。
辻村深月の小説を映画化作品。
【感想】
公開当時に話題になっていた作品がU-NEXTで見放題になっていたので、観てみました。それなりに期待して見始めたのですが、その出来に予想以上に驚かされました。
主演の吉岡里帆が好演しており、さらに柄本佑や尾野真千子といった実力派俳優たちが脇を固め、演技全体に見応えがありました。それだけでも十分に楽しめる内容でしたが、さらに驚いたのが途中に挟まれるアニメシーンのクオリティです。美少女ロボットものという設定ながら、劇場版アニメとして観てもトップクラスの完成度で、もし単独で公開されていたら大きな評判を呼んだのではないかと感じました。
また、実写とアニメの合成も非常に精巧で違和感がなく、映像面でも見どころが多い作品でした。制作会社を確認すると、ハリウッド映画のアニメーションパートも手掛けているProduction I.Gや、『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』などで知られる白組といった実力派がクレジットされており、そのクオリティの高さにも納得です。
少し調べてみると、原作者の辻村深月が大のアニメ好きであることがわかりました。彼女はドラえもん映画の原作も手掛けているなど、映画やアニメとの関係が非常に深い作家です。また、この原作小説にはCLAMPが挿絵を描いていたこともわかりました。CLAMPの美麗なイラストと比較されることを意識した結果、アニメパートの制作に特別な力が入ったのかも知れないと感じたりもしました。
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