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『イングロリアス・バスターズ』(映画)

視聴環境:U-NEXT

【内容】
第二次世界大戦中のドイツ占領下のフランスを舞台に、ナチスに家族を殺された映画館主のショシャナは、ナチス高官が出席するプレミア上映会の夜、復讐を果たそうと計画を練る。一方、ナチス軍人を標的とするアルド・レイン中尉率いる連合軍の極秘部隊「イングロリアス・バスターズ」も、ヒトラー暗殺を企て映画館に潜入するのだが…

※ネタバレします。

【感想】
良い意味で、思ってたのと違いました。

(ここからしばらく妄想ですので、映画の感想ですだけ知りたい方はこの後しばらく飛ばして下さい。)

第二次世界大戦下で、ブラット・ピットがヒトラーをやっつけるらしいという内容を薄っすら聴いていたので、タランティーノならこんな映画撮るのでは、勝手に想像していた映画はこんな感じの映画でした。

ブラット・ピット率いるアメリカ軍の逸れもの集団バスターズは、戦車などの近代兵器を巧みに操り、出し抜くことでヒトラー追い詰めることに成功する。そして、ブラピはヒトラーの取り巻きを次々にやっつけ直接対決する。ブラピの華麗なパンチとキックに膝から崩れ落ち、無様に命乞いをするヒトラー。洒落たセリフを言った後、更に強烈な一撃を浴びせかせ気を失ったヒトラーを置いて、立ち去るブラピ。
ブラピは、ハーゲンクロイツの旗がたなびく建物を背に、洒落たセリフを吐きながら爆弾の起爆装置を押し、ヒトラー諸共大爆発!カッコいいポップなラテン系音楽が流れ始める…
『プライベート・ライアン』を思わせる濃厚でリアリティーのある戦闘シーンに、タランティーノならではのテイストや展開を混ぜ合わせたタランティーノ映画の新境地。まさに現代ハリウッド映画の金字塔とも言うべき作品で、巨額な制作費をかけた壮大な戦闘シーンや濃厚な肉弾戦やバイオレンスシーンはお見事!
なんてことを想像して、それだけでお腹いっぱいになって、相当元気ある時じゃないと観れる内容じゃないなと思ってました。
実際、内容全然違ってました。


と、ここからが映画の感想になります。


オープニング、フランスの長閑な田舎町にやって来たゲシュタポは、屈強な家主の男性や家族たちとフランス語で和やかな世間話をする。
途中ゲシュタポは、娘たちを外に出し、話す言葉を英語に変え匿ったユダヤ人がいないか巧みに尋問。
床下には、息を潜め部屋の様子を伺うユダヤの少女。
ゲシュタポは英語で家族たちに戻ってくるように招き入れるが、入って来たのは銃を持った沢山のドイツ兵。平静を装い喋りながらも、涙を流す家主。
ゲシュタポを身振りで合図すると、銃を持ったドイツ兵達は床に向かって一斉放射!
一斉放射が止み穴だらけの床、そして床から抜け出し血だらけの少女が一目散に逃げていく。
「ほっておけ」と冷たく笑うゲシュタポ。

冒頭から一気に一気に引き込まれました。
逃げたユダヤの少女が、この映画の事実上の主役となる映画館のオーナーというキャラクターも抜群ですね。
上手いし、洒落ている…
と言うかここまで書き出していて、このシーンのためにわざわざ字幕つけて多言語の映画したのではないかと気付きました。

ナチスドイツを敵として、これ以上ないと言う

やっぱタランティーノの映画は
今まで気になっていたのに、ずっと観ていなかった映画で、
テンポの良い、がっつりエンタメ映画
正直、ナチスを敵としたエンタメ映画ってだけで、あんまり観る気がしなかった
なんとなく観づらいイメージがありましたが、とてもすんなりとわかりやすい編集でした。

https://eiga.com/movie/53973/

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