『プレゼンの極意はマンガに学べ』(著:三田紀房)〜プレゼンのノウハウ本というエンタメ
【内容】
『ドラゴン桜』などのヒットマンガの作者が、その手法を開陳したノウハウ本。
【感想】
様々なヒット作を生み出してきた著者の言葉は、どれもが鋭く、心に響きました。
「連載の第1作目は、一世一代のプレゼンテーションだ」という言葉は、特に印象的です。
漫画家という仕事が、常に新しい挑戦とプレゼンテーションの繰り返しであるかのように感じられるなあと…
また、「全ての漫画は個人商店、漫画雑誌はショッピングモール」という比喩も秀逸だと感じました。
各作品が独自の個性を持つ一方で、雑誌という大きなプラットフォームの中で競い合っている様子が、鮮やかに浮かび上がります。
特に興味深かったのは、著者が漫画家になる前にファッション業界で働いていたという経験です。
その経験が、彼の漫画に独特な視点や面白さを生み出していると感じました。
著者によると、「面白いプレゼンは驚きと7割のリアリティが必要」なのだそうですり
確かに、単に情報を伝えるだけでなく、聴衆を驚かせ、共感させる要素がなければ、人はなかなか心に響かないのだなあと…
最近は、エンタメ系の企画やコピーに携わる人のこうしたノウハウ本はそれ自体がエンタメ的に作られてもいたりして、楽しいなあと思いながらこうした本を読んたりしています。
その中でもこの本はかなり良い出来でした。
なんでもっともっと話題にならなかったのだろうと思いながら読了しました。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000187953
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