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『護られなかった者たちへ(邦画)』〜人生の悲劇と喜び、そして一瞬の輝きを垣間見ることのできる…そんな映画
視聴環境:U-NEXT
※ネタバレします。
【内容】
原作は中山七里の傑作小説。震災で出会った孤独な青年、老婆、少女。彼らは避難所で互いを支えあい、温かい絆を育んでいく。しかし、数年後、その青年は突如として殺人容疑をかけられ、警察に追われる身となる。
【感想】
主演の佐藤健の荒んだ青年の役は、まるで本当に街で見かけるような危ない青年みたいな雰囲気で、演技というより役そのものに憑依しているみたいでした。他の作品のイメージが強いせいか、彼の繊細な演技に驚かされました。
佐藤健主演の映画というと『バクマン』の明るい漫画家役や『るろうに剣心』の華麗な剣士役とは全く異なる、ダークな魅力が印象的です。
共演者も豪華で、阿部寛、吉岡秀隆、倍賞美津子のようなベテラン俳優陣が脇を固めていました。生活保護という重いテーマを扱いながらも、エンターテイメントとしてしっかり楽しめました。原作小説を読んでいないので、ぜひ読んでからもう一度映画を観てみたいと思います。
中山七里の原作を、編集者の発注で書き上げたというのは驚きです。いやいや、なんと言っていいのか…
なにより、ラストシーンの衝撃的などんでん返しには、息をのむ思いになりました。
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