透明なサイン
先日からちょっとずつ巡回中のTheTokyoToilet。今回ご紹介するのは『見えないサイン』。サインなのに見えない…って一体なに。そんなことあってもいいんですか?
私が言っている見えないサインとは透明だから見えないんです(いやいや、透明なサイン…って一体なに)。そんなサインがあるのは、はるのおがわコミュニティパークトイレ。『透明』『トイレ』と言えば、ここしかないでしょ。
もし不透明だったら、きっとあなたはトイレではない何かと勘違いしていたでしょう。見た目で大きく私たちの共通概念(デファクトスタンダード)から外れているこの場合、他の要素で「ここはあなたが用をたせるトイレです」と示さなくてはいけない。透明ガラスの使用でそれを解決しているのがとても面白い。
人間の目には見えないサイン、それは私たちにしっかり『その用途』を示してくれています。これは、れっきとしたサインです。多少薄くて見辛いピクトグラムも、これならひとまず許すとしましょう。
トイレが透明であることが私たちの共通概念(デファクトスタンダード)から外れていることで作用する「入りたくないな」というユーザー心理。これを阻止するために設置されたのが『不透明ガラスへ切り替わることを明示した扉のサイン』です。ユーザーが必ず正対するであろう位置にあるので安心、私たちの不安を払拭してくれています。ありがとう。(そしてごめんなさい。これは見えるサインでした)
では今回も、迷いの原因チェックを行っていきましょう。
やはり『透明であること』に不安を覚える人は一定数いること&『女性用』『男性用』『だれでもトイレ』の配色にも既視感がないので該当項目のチェックは外しました。ただ、前述したようにそれをケアするポイントも沢山ありますし、防犯面・清潔面についてはずば抜けて画期的、唯一無二のデザインです。ちょっと治安が心配な外国にあったら、可愛い娘もきっと旅に行けます。
〈今日も頑張る全国の親御さんへ〉
このトイレ、よく見るとすっごい下に鍵がある。
「息子と一緒にトイレに、その最中、息子が勝手に扉を開けようと…あ」
となった時にはすでに遅し。こわい。こわすぎるので御用心。
追録 おやつは世界を救う。
It's a Sweet World. 甘いものがなきゃやってられない。今回のお供は『みずぐみ』。見えないけど結構甘いんだよ。