【飲食店の経営】飲食店のBGMがお客様に与える印象とは?BGMの曲調で変わるお客様心理
はじめに
生活において欠かせない音楽は、どの店に入っても耳にします。このBGMは、お客様を和ませるための店の雰囲気作りだけでなく、店内の作業音や店員同士の会話、外の騒音を消す役割もあります。しかし、中には「音量が大きい」「好みに合わない」などの理由で、与えたい印象とは逆効果になることもあります。
今回は、お店の雰囲気や料理、客層に合う音楽とはどのような音楽かを紹介します。
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音楽が与える印象
音楽は直接大脳に伝達され、心を含め体全体に影響を及ぼします。大脳は感情に影響するため、聞く音楽の種類や音色で「嬉しさ」「悲しみ」「興奮」「リラックス」など様々な感情を与えることができます。そのため、人間の行動に無意識に影響を与える効果もあるため、飲食店で流すBGMはお店の雰囲気だけでなく、「どのような行動をとってもらいたいか」も考え選ぶ必要があります。
アップテンポは〇〇率、スローテンポは〇〇UP?!
アップテンポの音楽は効率性を高めると言われています。そのため、飲食店の場合、アップテンポの曲を流すと食べるスピードも上がり、お店の回転率を上げる効果があります。ランチタイムやファーストフードなど1人1人の滞在時間を短くし、回転率を上げる場合に利用してみましょう。
一方で、スローテンポの曲は、リラックス効果があり食べるスピードが遅くなり滞在時間が長くなる傾向にありますが、その分ドリンクなどの注文が増え、アップテンポの曲を流した時と比べ客単価が上がる傾向にあります。
実際スーパーなどでは、込み合う時間帯はアップテンポの曲を流し、レジの混雑を緩和させ、お客様が比較的少ない時間はスローテンポにしゆっくりと店内を見てもらい客単価UPを狙う、などの取り組みも行われているそうです。
飲食店でも、立ち食いソバや速さが売りのランチタイムにスロー店舗の曲が流れていたら違和感を感じることもあるかもしれませんし、ティータイムの営業でアップテンポの曲を流し急かされた気分になるため、逆効果になることもあるため、お客様がどのような行動をとりたいかを考え音楽を選ぶようにしましょう。
ジャンルごとの効果
次にどのようなジャンルがどの業種の飲食店に合うのかを紹介します。
昭和歌謡
若い人に向かず、昭和歌謡や演歌は、年配のお客様の音楽だと思われる方も多いかと思います。しかし、近年若い人に昭和レトロの人気が高まっていることもあり、店内の雰囲気とメニューを昔ながらのの居酒屋に、あえて昭和の歌を取り入れる店舗も多いです。そのような店では視覚、味覚、聴覚で昭和を感じてもらうため、少し大きめの音量にし、賑やかさを前面に出す演出をするようにしましょう。
クラシック
西洋音楽の代表、クラシック音楽は優雅さや落ち着き、高級感をイメージさせ、和食やフレンチ、バーなど高級感と落ち着きを重視するお店でよく使われるのがクラシックです。クラシックは、ワインとの相性も良く、ワインの産地に合わせて、その国や地方のクラシック音楽を流すこだわりのお店などもあります。
ポップス
繁華街など、比較的年齢層の若いお客様や家族連れが多く、常連のお客様以外のお客様が多いお店では、今流行りのポップスを流すお店が多いです。お客様を選ばず馴染みの曲が多いため、無難な選択肢のひとつです。
ジャズ
ジャズは、親しみやすいことから、様々な業種の飲食店で利用されています。ポップ調の曲は洋風居酒屋やファミリー層が多いレストランで、落ち着いた曲調はカフェやバーなどで利用されるだけでなく、BGMとして耳障りではなく聞き流しやすいことからファーストフードやラーメン店でも使われています。上記のように業種を問わず様々な業種で人気なBGMがジャズです。
その店の特徴を出すための音楽
お店の雰囲気や料理に合わせた音楽もお勧めです。例えば、中華料理では中国、韓国料理では韓国の流行りのポップスを、ステーキハウスではウエスタンミュージックしか流さないなど、店に合わせて、BGMのジャンルを狭めることも効果的です。
その他、店主の好きな歌手や音楽家の曲だけを流すお店もありますが、店主が好きだけでは一方的になってしまうので、お店の作りも好きな歌手や音楽家の雰囲気に合わせてお店作りをする必要があります。
「このジャンルの曲を聴くとあの店を思い出す」など、音楽がお店を連想させることもあるため、来てほしい客層やお店の雰囲気、メニューに合わせたBGMを選んでみるようにしましょう。
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