質問118:優勝すると、練習仲間やお世話になってるテニスの上の方からもみんな喜んでくれた
回答
▶思考は現実化する
いただきましたお便りには、参考にしたいポイントが凝縮されています。
一般的に試合になると、「練習どおり打てない」「今日はミスが多い」、こんなことを考えがちです。
だけど体には、考えたイメージどおりに動こうとする働きかけが起こるので、練習どおり打てなくなったり、ミスが多くなったりするのも、そのようなイメージを持ってしまった結果です。
「思考は現実化する」といいますが、そのとおりです。
▶マザー・テレサは「無敵」
マザー・テレサは言いましたね。
つまり、最初の思考が、運命になって、現実化しています。
ちなみに本当の「無敵」とは、マザー・テレサのような人。
彼女を攻撃すると、他の人が許しません。
戦う敵すらいないから、「無敵」です。
▶試合になると「調子」が気になる?
試合では、調子や、対戦相手や、スコア等に意識が向いてしまいやすいのではないでしょうか?
そうなることが、「自分らしいプレー」ができなくなる原因。
試合になると多くの初中級者が、「ボール」ではなく「調子」を気にしてしまいがちです。
「今日の調子はどうだろう?」「上手く打てるだろうか?」などと案じます。
▶試合になると「スコア」が気になる?
また試合になると、スコアが気になりがちなのもボールに集中しづらくなる原因でしょう。
ですから私は、現状では人手不足もあり難しいのかもしれませんけれども、よく「セルフジャッジ廃止論」を唱えます。
セルフジャッジする以上、どうしてもスコア(ポイント)を覚えておく必要がありますからね。
そうすると、スコアも度外視(スルー)してアンパイアの声すら聞こえず、ひたすらに没頭するロジャー・フェデラーのような集中状態には、なかなか入れないのです。
錦織圭のショットがネットミスして、審判がゲームセットを告げたにも関わらず、まだ試合を続行しようとするフェデラー。
審判のジャッジも、観客による声援も耳に届かなくなった、超越的な集中。
すでに試合が終わっていたことに気づいたときに、「ゾーン」から、日常の意識状態へと帰ってきました。
▶「化ける」ときは、やがて来る
今回はボールをよく見る集中を通じて、「練習どおり打てない」「今日はミスが多い」といった思考の介入を効果的に阻止し得た結果、優勝しました。
これがコンスタントにできるようになると、たとえ対戦相手にミスしない粘り強さを発揮されようとも、強打で攻め立てられようとも、一時的にスコアを大きくリードされようとも、気にせず、自分らしいプレーができるようになり、本当に強いプレーヤーに化けます。
ギリギリの物言いですけれども、「化け物」化するのです。
ロジャー・フェデラーが言うように、「自分の中で『怪物』を作ってしまう」のです。
誰もがスーパーサイヤ人です。
▶やっかむ人がいるのも、人として当然の反応
それはお人柄です。
なかには練習仲間が優勝すると衝撃を受けて、「それに比べて自分は何をしているのだろう……」などと不安の視線を向けてくる人もいます。
それは人として当然の反応。
ややもするとそういう人は、「仲間の優勝を喜べない自分は、なんて器が小さいのだろう」などと自己肯定感を損ねかねません。
「人の優勝は喜ぶものだ」という決めつけ、周囲からの押しつけが強いと、押しつぶされてしまいかねませんので、ケアしてあげるのも勝者の務めです。
ですから優勝スピーチでは、対戦相手やチームへねぎらいの言葉を贈ります。
そして改めましてシュガーの『ウエディングベル』を視聴して、すごい歌詞だと感動するしだいです。
▶さらに怪物化する
おっしゃる通りでしょうし、周囲から研究されもします。
そうすると、フェデラーやラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリーらの関係性と等しく、ライバルと切磋琢磨する相乗効果により、さらに怪物化します。
おめでとうございます。
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