テニス上達メモ485.フェデラー/ワウリンカペアの連係は?
▶重なり合う2人
ポイントが終わる最後の一球をご確認ください。
https://youtu.be/lu3DE6wQXfM?t=218
なぜ、2人が重なり合うのか。
ブライアン兄弟みたいに固定のパートナーではなくて、普段はシングルスを主にプレーしている2人が組んだ急造ペアだから、お互いの連係が上手く取れていないのでしょうか?
▶パートナーは「見えていない」のが正解
否。
ボールを中心とした連係が取れているから、こういうことも起こり得ます。
ボールに集中していて、パートナーは見えていないのです。
また、「ここからこっちは私」「ここからそっちはあなた」などと区別せず「全部自分が捕る」自己責任でプレーしているからです。
これがダブルスが上手く機能するペアです。
▶エリアを勝手に決めつけない
「こかからはロジヤーね」「ここからはスタン頼むよ」などと区別すると、テニスが自己責任ではなくなってしまいます。
区別したほうが、お互いの領域を侵さずに済むでしょうか?
これも逆です。
「ここから先はあなただ」と押しつける姿勢が、領域侵犯なのです。
「そんなの勝手に決めつけるな」という話なのです。
▶ロジャー/スタンのダブルス急造ペアは連係バッチリ!
いつもお伝えしている「領域を守る」とは、コートをエリアで区別せずに、自分が責任を持って「応答(対応)可能性」を高めることです。
たとえばセンターのボールをお互いパートナーが捕ってくれると思い込んで、2人とも見逃したり譲り合ったりする、いわゆる「お見合い」になった経験はないてしょうか?
これが、ボールを中心として互いに動くのではなく、エリアで区別していて連係の取れていないダブルスペアです。
ゆえに、ロジャー/スタンのダブルスの連係は、急造ペアだから取れていないのではなくて、バッチリ取れている!
▶増やしたいのはつねに「ボール情報」
シングルスでもダブルスでも、ボールにだけ集中するプレーはいつも同じです。
ただ、ダブルスの場合はパートナーがいるため、ボール以外の情報量が増えるから、人によってはシングルスよりもボールに集中しづらいところがあります。
テニスをプレーするにあたって増やしたいのは、つねにボールに関する情報です。
「打ち方」でも「フォーム」でも「体の使い方」でもありません。
だけど常識的なテニス指導が伝えるのは押しなべて「打ち方」「フォーム」「体の使い方」の情報なのです。
イギリスの看護師、社会起業家、統計学者、看護教育学者であるフローレンス・ナイチンゲールの言葉を、改めて噛みしめます。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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