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質問090:ガイドブックの内容だけでは不安だが
こんにちは。
ガイドブック有り難く拝見させていただきました。
上達のコツはタイミングあわせと真ん中でヒットすることだと分かりましたが、これからの練習では他のこと(スピードやコースの追求や色々なこと)はしなくても良いのでしょうか?正直上の二つを実行するだけでは不安な気がします。これからするべき事や具体的な吉田さんの意見が聞きたいです。
回答
▶打球タイミングを外すのが、テニスでミスする唯一の原因
スピードもコースも、タイミングしだいです。
ですからタイミングさえ合わせられれば、差し当たってテニスに関するほぼすべての問題は解決します。
だけど、「今後は絶対にミスがなくなる!」というわけでは、もちろんありません。
相手のショットが上回り、こちらが対応できるキャパシティの閾値を越えると、やっぱりミスします。
また、集中力は「力」ですから、出力できる強さや持続性には、プレーヤーの持てる能力や状況によって波があります。
ボールへの集中力が落ちて、許容される閾値を下回ると、打球タイミングを外してやはりミスはします。
ノバク・ジョコビッチであろうとロジャー・フェデラーであろうとヤニック・シナーであろうとダニール・メドベージェフであろうと、ミスはしますけれども、その原因は私たち一般プレーヤーがミスする原因と、何ら変わりありません。
別にプロだから、「特別なミスする原因」があるわけでもない。
単に、相手のショットが上回るか、自分の集中力が下回るかして、打球タイミングを外すのが、テニスでミスする唯一の原因です。
▶どんなにスイングスピードが速くても……
たとえば、ボールスピードを決める条件としては、「スイングスピードがプライオリティワン」と思われている方が少なくありませんが、そうではありません。
テニス上級者やテニスコーチが、ゆっくりスイングしているように見えて、飛び出すボールスピードは意表外に速い、というシーンを目の当たりにした経験はないでしょうか?
あれは、打球タイミングがドンピシャで合っているからですね。
よろしければ、下記「テニス上達メモ」もご参考にしていただければと思います。
逆にいえば、どんなにスイングスピードが速くても、打球タイミングが合っていなければ、飛び出すボールはヘロヘロです。
▶飛び出すボールスピードが意表外に速くなるとき
もちろん、打球タイミングが合ったうえで、スイングスピードも速ければ、飛び出すボールも(回転量や当たりの厚さ、その他ストリングのテンションやフレーム厚等の条件が同じだとすれば)、速くなる理屈ですが、初級者レベルでは、速く振るほど打球タイミングは合いづらくなる(オフセンターヒットも多くなる)傾向なので、端的に言えば、むしろ飛び出すボールスピードは、「速く振れば遅くなる」可能性も高くなります。
それよりも(意識しすぎるのはよくありませんけれども)、ゆっくり振って、ラケット面のど真ん中で、ドンピシャの打球タイミングで打ったほうが、フレームやストリングから得られる反発性も最大化して、飛び出すボールスピードが意表外に速い、という先のテニス上級者やテニスコーチの例に近づきやすいでしょう。
いずれにしても、スピードを出すにせよショットを安定させるにせよ、コントロールするにせよ、「打球タイミングありき」であり、スイングスピードの差異や回転量の多少は、オプションと言えます(ですから、スピンをかけさえすれば安定すると考えている人も大勢いますけれども、この思い込み・決めつけも、テニスが泥沼にハマっていく温床となりかねません。
なぜならば、多くはスピンのかけ方(フォーム)について、考えたり意識したりするようになるからです。
よろしければ、下記「テニス上達メモ」もご参考にしていただければと思います。
▶コントロールは「場所」や「形」ではなく「時間」が決める
また、コースの打ち分けも、よくある技術解説では「打点を前にするとクロスに飛ぶ」「打点を引きつけるとストレートや逆クロスに飛ぶ」と説明されていますが、そういうのも、残念ながらほとんど実用性はありません。
曰くそのためには、「クロスへ打つときには体を回す」「ストレートや逆クロスへ打つときには体を閉じる」
曰くそのためには、「クロスに打つときには左手を前に向けてセット」「ストレートや逆クロスに打つときには左手を横に向けてセット」などと、フォームに話を波及させていく解説が展開されがちです。
だけど実は、打点の「場所」や、体の「形」を変えることでは、安定したコントロールは身につかないのですね。
実際には「時間」が、コースの打ち分けや正確なボールコントロールに相関します。
つまり「ガイドブック」で申し上げている、「タイミング」です。
打球タイミングを感覚的にコントロールすることで、ボールコントロールもできるようになるのです。
▶タイミングは合わせようと「意識」しても、合わない
だけど打球タイミングは、意識して合わせようとしても、まず合いませんよね。
意識してだれもが合えば、だれもがテニス上級者です。
まして「打点を前に」「引きつけて」などと、気にする項目が増えれば増えるほど、ますます合わなくなるというのも、「ガイドブック」にてご説明したとおりです。
「打てる!」と思って打ちにいったら、「ガシャッ」となってしまった経験が、おありではないでしょうか?
これは、打球タイミングがズレているがために生じるエラーです。
▶打球タイミングが合わない主因・真因は「イメージのズレ」
そして意識してもタイミングが絶対合わない多くの人にとっての主因・真因こそ、『テニス・ベースメソッド』のメインテーマである「現実に対するイメージのズレ」です。
少し紐解きますと、私たちが階段を「トントントン♪」と、足元を見なくても軽快に下れるのは、段差のピッチに関する「イメージ」が、現実どおりだから。
だけど最後の一段だけ、ほかの段差と違ってピッチが高かったり低かったりすると、どうなるでしょうか?
着地タイミングを外して、足元が空転したり、足裏を強く打ちつけたりして、下る作業を「ミスる」のです。
対応できるキャパシティ内であれば、体はあえてフォームを崩して(つまずくなどして)バランスを取るでしょうけれども、閾値を超えると、派手に転倒しかねません。
タイミングが合わなかったとき、体はあえて、おっとっとと前かがみになるなど、フォームを崩してくれるのです。
タイミングがズレたのにも関わらず、正しいとされる「背筋ピン!」のフォームにこだわったりするから、対応力を損なってしまいます。
▶ボールに集中するために
ご質問にお答えすると、他のこと(スピードやコースの追求や色々なこと)は、今後の課題として持っておくとしても、差し当たってしなくて構いません。
それらを意識すると「ボールに集中」できないから、「してはいけない」とすら言えます。
それらは、(段差のピッチでたとえた)イメージを書き換えて、タイミング合わせに習熟すると、自然と「できるようになる」ことですから、安心していただいて大丈夫です。
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