テニス上達メモ123.「しつこい思考」を「楽しい感覚」に置き換える方法
▶子どものころは運動ができたのに……
子どものころ、運動はそこそこできたほうなのに、大人になってから始めたテニスは今ひとつダメ。
てんで上達しない。
そのような方はいませんか?
それで「テニスは難しい」「大人になってからだと、なかなか上達しない」などと、思い込んでしまう。
こういう例は少なくないと思いますし、これを読んでいるご自身にも、もしかすると当てはまるかもしれません。
だとすれば、今回の話はきっとお役に立てると思います。
▶「楽しみながら習得する」のがいちばん早い
振り返ってもらいたいのですけれども、子どものころ、そこそこ運動ができたあなたは、たとえばドッジボールをするときに、「ボールを振り上げたひじの角度は90度で、ぶつけたい相手の方向に左足を踏み込み、腰のターンを使って投げる!」といったように、頭で考えていたでしょうか?
あるいは懐かしの「天大中小」では、「天に向かって左半身に壁を作る!」「打点は踏み込み足よりも3球分前!」などと、意識していたでしょうか?」
https://www.youtube.com/watch?v=CZ2CMRSB5hg
きっと違う。
ドッジボールなら、ぶつけたい相手を見据えて、ただ投げていたと思います。
天大中小なら、弾んでくるボールに身を任せて、自動で動いていたと思います。
そうして楽しみながら習得してきませんでしたか?
▶「強制」は楽しくない
子どものころのあなたは、自由に運動を楽しんでいた。
だから上達した。
喜怒哀楽の中でも「楽」だけは、集中とペアを組む唯一の「例外感情」なのでしたね。
しかし、大人になってから始めたテニスがなかなか上達しないのは、他人からも自分からも「フォーム矯正を強制する」不自由さが、大きな原因になっています。
それは強制ですから、まったく楽しくないのです。
「体の左側に壁を作る」のは、多くの人にとって恐らく、何の面白みもありません。
▶頭で考えずに「体に任せる」
「子どもは飲み込みが早い」と言いますけど、それは頭で深く考え(られ)ないからです。
運動は頭で考えながらやるのではなくて、体で感覚的にやるほうが、断然上手くいきます。
いくらチーターは足が速いからといって、「太ももの上げ方」など意識していないのでしたね。
私たち人間も動物なのですから、自然界の法則にならいます。
頭で考えず、体に任せる。
そのためには、次のようなやり方が有効です。
▶「えい!」「やー!」「おっと!」
例えばドッジボールなら、「足を投げたい方向に踏み込む」など考えるのではなく、「オリャー!」と投げる。
天大中小なら「えい!」「やー!」「おっと!」
子どものころ、きっとやってましたよね。
テニスで言えば、「手首を利かせてインパクト」ではなく、「バシッ!」。
「プロネーションを使ってスイング」ではなく、「ビュン!」。
いわゆる「オノマトペ」。
発する言葉は、しっくり来るものを選んでください。
頭の中の「思考」を「感覚」に置き換えるだけでも、随分違ってきます。
「えい!」「やー!」「おっと!」と言っていると、「左半身に壁を」「打点は踏み込み足よりも前に……」などと、「考える」ことができなくなります。
あんなにしつこかった「セルフトーク」が消えるのです。
『インナーテニス』でいう「セルフ1」が黙るのです。
つまり、ティモシー・ガルウェイの提案する「自然上達」が起こるのです。
「思考型テニス」から「感覚的テニス」へ。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero