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テニス上達メモ486.どんな情報を入れるかで人生は決まる


▶「自由意思」はどこにある?


すべての思考は自動思考である以上、私たちに自由意志はないと言えます。

この文章を読んで「そうかなぁ?」と考えたのも、どこかから流れて来た自動思考だったはず。
 
「言われてみれば確かにそうかも」と考えたのも、どこからか浮かんで来た自動思考だったはず。
 
その思考が湧いてくる時間は0.001秒の早ワザだから、自由意志が入り得る余地はありません。

▶「思考の出どころ」はどこにある?


では「そうかなぁ?」「言われてみれば確かにそうかも」と考えるに至った思考の出どころは何かというと、これが専門用語で言う「業」ですね。
 
いわゆる「自業自得」の「業」。
 
自業自得というと、「自分が悪いことをしたら、その報いを自分が受ける」などという戒め系の話として用いられがちですけれども、そればかりではなく、「善いことをした善い報いも、自分が受ける」法則です。
 
「情けは人の為ならず」というのは、人のために情けをかけるのではなくて、情けをかけている自分がポカポカと心地よい感覚になれる自業自得というわけです(関連記事「私が書くのを『やめる』とき」)。

▶「湧いてくる思考」も自業自得


要するに自分の経験が自分に返ってくる。
 
テニスの上達と何の関わりがあるのかは後述するとして、何が言いたいのかというと、どんな思考が湧いて来るかも自業自得
 
つまり過去にどんな情報を見聞きしてきたか(経験)により、自動的にそう考える思考を、自らが得るのです。

自動的にですから、そのプレーヤーの意志ではどうにもならなかった生育環境等により、テニスが上手くなるかも、あるいは下手になるかも決まります
 
ですからどんな環境にいて、どんな情報に接するかの経験が、ものを言います。

▶人生は「チェーンリアクション」


常識的なテニス指導によるフォーム矯正の情報に接していると、それに関する情報ばかりが「RAS(網様体賦活系)」のフィルターに引っかかって、「そうかなぁ?」「言われてみれば確かにそうかも」などという思考を自得します。

人生はこのチェーンリアクションです。
 
その思考を自得して、またそれに関する新たな思考を新たに自得する連続
 
ですから、危険な情報は入れないように注意します。

危険な情報を入れると、危険な情報のチェーンリアクションに絡め取られて、あらがえない人生になりかねません。

徹頭徹尾、自由意志はなさそうです。

▶本屋で手に取った1冊も「自動選択」


ではチェーンリアクションの流れに乗せられて、私たちに進化成長する余地はないのかというと、そんなことはありません。

ご自身というハードウェアに、どんな情報のソフトウェアをインストールするかです。
 
今までとは違った価値観の情報に触れると、それが「新たな業」となって、別の考え方を自得します
 
ですから本を読んだりして新たな情報に触れると、自業自得の流れも諸行無常ですから当然変化するのですけれども、その際、どの本を手に取るかも業の流れに組み込まれています
 
本屋で何気に1冊の本を手に取るかもしれない。
 
これも自動思考による「自動選択」だったはずです。
 
インターネットで調べものをするために打ち込んだ検索ワードも、業の流れの中に組み込まれています。
 
普段、料理のレシピを検索している人が、いきなり税理士に関する検索ワードを打ち込むには至りません。

テニスの上達に関する情報を探しているとすれば、それは過去に見聞きしてきた経験により選ばれた「自動選択の検索ワード」だったのではないでしょうか。
 

▶「ボールに集中する情報」が自得されるように


何しろ自動的に流れていくのですから、どんな環境に身を置き、どんな情報に触れるかが、大事。
 
世の中にはさまざまなテニス指導法があるでしょうけれども、フォーム矯正の情報に触れていたら、それに関する情報ばかりが「RAS」のフィルターに引っかかります。
 
そして実際にテニスをプレーするときにも、「フォームを意識する自動思考」が湧いてきます。
 
一方、ボールに集中する情報に触れたプレーヤーは、「ボールに集中する情報」を自得します。
 
たとえば「ボールの回転」。
 
するとプレーが始まると超優秀なパブロフの犬よろしく、条件反射的にボールに集中する心技体が用意されます

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero