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イップス克服に向けて017:「イップスのままでいい」と諦めたら、イップスが治った(※この記事は追記の「コールドトレーニング」が真骨頂!)

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〜12月21日 10:00


▶諦めたら、ノドの痛みが瞬間的に縮小した


イップスになると、「早く治りたい!」「こんなの嫌だ!」と思うものです。
 
しかし、「私はそういう体質だからイップスは一生治らない」などと諦めると、むしろ症状は緩和すると、述べてまいりました。
 
諸行は無常ですからね。
 
かつての私は風邪をひいたとき、ノドに激しい痛みを覚えました。
 
唾液をゴクリと一口飲み込むたび、渇いた粘膜に「ヤスリ」をかけるような、「粗塩」を擦り込むような、ヒリつく感覚。
 
睡眠中に発症し、寝耳に水だったこともあり、うかつにも「痛い!」と、嫌悪してしまったのですね。
 
ええ、「痛み」ではなく「痛い!」と、主観的にです。
 
「ノドが痛くならないでほしい!」というと、「ノドが痛いのは嫌だ!」という怒りを、発動してしまったのでした。
 
そこでイップスと同様、「一生治らなくてもいいや」と諦めましたら、欲と怒りの刺激がスッと鎮まり、ノドの痛みが、その瞬間はわずかに残ったにせよ、当初の10分の1くらいに、縮小してしまったのでした。
 

▶「暑い! 暑い!」と嫌悪すれば、余計に暑苦しくもなる


これは、こういうメカニズムです。
 
たとえば暑さ寒さなども欲と怒りの刺激のせいで、おおよそ10倍も、私たちはツライ思いをしています。
 
「暑い! 暑い!」と嫌悪すれば、そりゃ、余計に暑苦しくもなるというものです(笑)。
 
仕事などもそう。
 
理不尽な仕事を押し付けられたといって怒るせいで、客観視すればさほどきつくもない仕事内容なのに、「もう、会社を辞めてやる!」などと、仕事内容のきつさを10倍にも膨れ上がらせて、思ったりする
 
人間関係などもそう。
 
無視されたという事実そのものは、痛くも痒くもないはずですのに、私たちは勝手にイライライライラと怒りを覚え、渇いたノドの粘膜に粗塩を擦り込むようなマネを、自ら行なっているのです。
 
それと同様にノドの痛みも、ありのままの痛みにプラスして、「治ってほしい!」というや、「痛いのは嫌だ!」という怒りの刺激が加わることにより、身体感覚が鈍感になって、10倍もの痛みとして感じられるという顛末。
 

▶「今・ここ・この瞬間」に立ち返ることが「特効薬」


「逆」だったのです。
 
ノドの痛みも「このまま一生治らなくてもいいや」と諦めて、欲と怒りの刺激を注ぐことをやめてみますと、鋭い感受性がありありと甦り、「ありのままの痛み」として客観視された結果、一気に緩和したしだいです。
 
もはや「私が痛い」という「私」なる自我はなりを潜め、「痛み」という信号が、ただふわふわ漂っていて、のんびり眺めていられるのです。
 
感覚が鋭敏になると、痛みを強く感じるのではなく、一般的に思われているのとはむしろ逆に、欲と怒りによる刺激がなくなるから、信号そのもののピュアな刺激のみ知覚されるというメカニズムです。
 
さらに「なんで痛くなってしまったんだろう…」と過去や、「早く痛みが治まってほしい!」と未来に、心が飛んでしまうと、概念は無限大に膨らみますから七転八倒しますね。
 
過去や未来へ逸れてしまったら、「今・ここ・この瞬間」に立ち返ることが、何よりもの「特効薬」になると、再認識したしだいでした。
 

▶否定形は無視される「青い象のことは思い浮かべないでください」

「痛いのは嫌だ!」
 
「痛みが治まってほしい!」
 
いずれにしても「痛いほう」へフォーカスしているので、痛みの強度は逆に、上がるに違いありません
 
こちらでも述べているとおり、「青い象のことは思い浮かべないでください」です。

こういうと、どうしても「青い象のほう」にフォーカスしてしまう。
 
「青(痛み)」がどうしてもつらいなら、「赤」とか「緩み」のほうをイメージすればいいでしょう。
 

▶追記「コールドトレーニング」の驚異!


この話を振り返りながら今、私が取り組んでいるのは、「コールドトレーニング」です(当初の冷たいつらさを克服する取り組みについては後述)。
 
このトレーニングの提唱者であるヴィム・ホフは極寒の北極圏を、マラソンの事前トレーニング一切なしに、なんと「ショートパンツ一丁にサンダル」で42.195キロメートルを走破。
 
その驚愕の身体能力が『ICEMAN 病気にならない体のつくりかた(サンマーク出版刊)』(ヴィム・ホフ・著)で語られています。

そして調べてみたところ、テニス界からはノバク・ジョコビッチもコールドトレーニングの実践者
 
https://dime.jp/genre/1068251/
上記記事では、次のように記されています。
 
「2020年2月、テニス界の強豪・ノバク・ジョコビッチ選手は、自身のインスタグラムで、雪が積もる川辺から海水パンツ姿で冷たい川に入る姿を公開した」
 
ジョコビッチが疲労回復のためのアイシング手段として、アイスバスに浸かる様子は放映されていましたけれども、「コールドトレーニング」実践者であるとは、私も知りませんでした。
 
これも、世間の常識とは真逆。

ことごとく「健康のために体を冷やすな!」とは言われるけれど、「体を冷やして健康になる」「健康になるどころか、驚異の身体能力が覚醒する」アプローチです。

▶冷・暖房費のかからない体になった!

 
一般向けには『青木式 すごい「感冷」健康法(新星出版社刊)』(青木厚著)が、実践するのに無理がないでしょう。 

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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero