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テニス上達メモ163.運動も「脳」でやる


▶無駄と思えた遊びのなかに……


子どもの頭を良くしようとして、遊びのような無駄を排除し、ペーパーを中心とした学力向上を目指す風潮が根強くあります。
 
ですがそれは、偏った能力の育て方
 
論理的な左脳を中心とした歪んだ脳を形成します。
 
歪んだというのは、形というよりも、知識偏重の「アンバランス」という意味において。
 
無駄と思えた遊びの中に、感覚的な右脳を活性化する刺激がいっぱいあります(関連記事「テニスは『右脳』でプレーすると上手くいく!」)。

▶運動も「脳」でやる

 
たとえば「ケンパ」などというのは、今でいうラダー(縄ばしご)を使った「SAQトレーニング」の元祖だと思うのですが、そういった遊びこそ、脳を活性化する刺激になった。
 
スピード・アジリティ・クイックのみならず、「ケンパ」ではリズム感覚やバランス感覚も養えます。
 
ですから、遊んでいた子どもほど、頭も良くなった。
 
運動もつまるところ、「脳でやる」のですからね!
 

▶木登り、ビー玉、天大中小

 
「優等生は運動が苦手」
 
「運動バカは頭が悪い」
 
そのような迷信は、遠い昔話。
 
運動バカは頭がいいし、優等生はスポーツもできるのです(関連記事「スティーブ・ジョブズの『ラストメッセージ』」)。
 
それは一見、無駄に思えた「遊び」を、たくさんこなしてきたのが一因・要因・誘因でした。

常識にとらわれると何がどう奏功するかは分かりにくいのは、「風が吹けば桶屋が儲かる」伝承が証明しているとおりです。
 
木登りなども、今でいう「コーディネーション能力」の養成に打ってつけ。
 
ビー玉は、集中状態で「狙う」「コントロールする」絶好の遊びだったし、天大中小は、「タッチ感覚」を培うトレーニングにもなっていたのです(関連記事「『楽しみながら習得する』のがいちばん早い」)。

▶理想の打点で打てるほうが少ないのだから

 
同様に、フォアハンドストロークが上手くなるためには、模範的とされるフォアハンドのフォームでばかり打っていればいいというわけではありません。

打ち方を考えてプレーするのは、論理的な左脳による働きで、机上の空論になりかねません。
 
試合本番では、練習でやっている腰のラインばかりではなく、ひざの低さや頭の高さで打たされるケースのほうが多いくらいです
 
ですからジュニア時代の錦織圭のように、コーチから注意されてもビョンピョンと跳びはねながら打つのもアリでしょう(関連記事「錦織圭が発揮した『スルー力』」)。

伊藤あおいのように、ひざを曲げない棒立ちで打つのもアリでしょう(関連記事「『伊藤あおい選手』が私たちに与えてくれる希望!」)。
 
野球でいえば本番ではやらないとしても、イチローよろしく「背面キャッチ」などの捕り方を楽しむ(関連記事「『グラブトス』も『遠投』もするから距離感が磨かれる」)。

https://www.youtube.com/watch?v=rbMaqK33mIw

▶フォームなんかメチャクチャでも……

 
上手くできなくてもいいから、股下から打ったり、背面で打ったり、一見すると無駄に思える遊びのような打ち方も試してみる(コーチには怒られるかもしれませんけれども、そこは自己責任で……)。

すると、脳にはさまざまな刺激が加わり、汎用性の高い技術が自然と備わります(20秒からの「ラケットによるボールキャッチ」なども!)。 

https://www.youtube.com/watch?v=ScKohNh-1E8 

上の動画をご覧なさい。
 
フォームなんかムチャクチャです。
 
だけど「打球タイミング」さえ合っていれば、ちゃんと相手コートへ返ることを証明しています(関連記事「大発見! テニスでミスする原因は、『たったひとつ』しかなかった!」)。

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(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero