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テニス上達メモ458. テニスが上達するうえで前提として踏まえなければならない「空間認知」とその簡単な鍛え方
昨日の『テニス上達メモ』には、「空間認知」という言葉が出てきました。
従来のテニスゼロでは散々繰り返しお伝えしてきた言葉ですけれども、noteでは初出となるので、改めてさらっておきたいと思います。
空間認知とは、テニスでいえば、目で見なくてもネットやラインがどこにあるかを認知できる力です。
要するにスイカ割りです。
スイカ割りは、スイカを直接目で見ずに、目隠しした上で、その場所を正確に探り当て、棒を使ってたたき割る遊びですね。
ご自身はスイカ割り、得意だったでしょうか?
テニスでいえば、たとえばストレートがたびたびサイドアウトするという人は、ストレート方向に対する空間認知が甘いと疑われます。
こういう場合、たとえばストレート方向に狙いたいターゲットを据えて、それを目視してから、ベースライン付近でスイカ割りと同じように1回転し、目をつぶってストレート方向のターゲットを指さしてみる。
そうすると大抵、指先の方向は、サイドアウトするコートの外を向いているはずです。
ショート クロスが甘くなるというプレーヤーであれば同じように、ショートクロスを打つ方向を目視してから 、ベースライン付近でスイカ割と同じように1回転し(テニスでいう振り向きざまや、態勢を立て直すシーンを想定)、目をつぶったままショートクロス方向に据えたターゲットを指さすと、ズレているはずです。
なぜストレートやショートクロスの方向を、直接目で見ないのかというと、テニスでは打つ時には、狙うコースではなく、「ボール」を見るからです。
つまりストレートやショートクロスといった方向は、目で見なくても認識できる必要があるから、テニスでは踏まえなければならない前提として、正確な空間認知が求められるというご説明でした。
この認知がズレていると、打球タイミングが合えば合うほど、そのズレた方向へ正確に狙いが定まってしまいます。
だからいつも決まって10センチ分サイドアウトするという人は、この空間認知がズレているのです。
ちなみに打つ時に、「ボールもコースも見えているよ!」という人は、視野が広くなりすぎていて、ボールへのフォーカスがかなり甘くなっているのでご注意ください。
それが、打球タイミングが合わない一因です。
空間認知というと難しく聞こえるかもしれませんが、私たちは常日頃から、この力を使って生活しています。
たとえばキーボードのブラインドタッチができる人は、どこに何の文字があるのかの空間認知ができているから、キーボードを直接目で見なくても、ディスプレイを見ながら正確な文字入力ができます。
あるいは低めの柱に頭をぶつけずにくぐり抜けたりできるのも、空間認知の成せる技と言えるでしょう。
それにしても日本の伝統的な遊びというのは、つくづくユニークだと思います。
スイカ割りにしろ、福笑いにしろ、こういった能力を、楽しみながら習得できるトレーニングになっていたからです。
コマを回したり、メンコをひっくり返したり、あやとりをしたり、積み木を組み合わせたりといった遊びも、タイミングを計ったり、空間を認知したり、とりもなおさず集中力を培ったりするのに有効だったに違いありません。
大人が今から行なっても簡単にできて、十分効果的。
といいますか頭で知識として知るだけで「実践」が伴わなければ、何の効果もありません(←ここは、いくら強調してもし過ぎることはないポイントです)。
お子さんがいるなら、ぜひ一緒に取り組まれてはいかがでしょうか。
楽しみながら、能力が鍛えられて、おまけに親子の絆も強まるかもしれません。
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