頭の中に数多く思い浮かんだ「小説ほど長くないけどちょっとしたお話」を紹介していきます。
ちなみに全てフィクションです。
面白いかもしれないし面白くないかもしれないけど
読んでいた…
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ケーキを食べればいいじゃない。
土曜日の朝、始発で帰宅した私は世界中を嫌ってしまいそうなほど疲弊していた。
全ての原因は昨日の金曜日にある。恋人の裕也と食事の約束をしていたので、定時で上がれるように上手く計画して仕事を片付けていた私に、16時50分に上司の羽成さんが仕事を持ってきた。
「舞子ちゃん、この資料悪いんだけど、修正書いてあるところ直して先方にメールしておいてもらえる?」
羽成さんは他の社員が近くにいない時、私のこ
ちゃんとさよならして
インクを刷り込む音が一定のテンポで流れていく。職員室のコピー機は調子が悪くて、1枚印刷するのに1分くらいかかってしまうらしい。そのリズムはだんだんと僕の身体に入り込み、僕は慣れ、そして目を閉じた。思い出すのは、あの何もない、ただ白いだけの寂しい世界だ。
狂ってしまいそうになる、エタノールの臭い。エタノールという言葉は、最近覚えた。今まではずっと、病院の臭いだった。3人で、怒られるまで夜更かしして