オメガ3、オメガ6まで NG?
ついに、こんな本まで登場した。
この本は「オメガ3」に代表される「フィッシュ・オイル」が、実は健康を害するという内容だ。
自分は、4年半前から「糖質制限」をやっているが、実体験として体重が20キロ減り、血圧が正常値になり、不整脈が無くなったので、「糖質制限」は、少なくとも自分のカラダには合っていると思っている。
しかし、世の中、本当に様々な情報が入り乱れていて、つい昨日まで良かれと思っていた物が、実は良くなかったという事が多々ある。
多々あるが、それすら本当は、そうじゃないのかもしれない。
一体、何を信じれば良いんだろう?
ひとつの指標として「信頼性の高いエビデンス」があるという事が挙げられるが、前述の「オメガ3」にしても、良い方のエビデンスも、悪い方のエビデンスも現存し、そのエビデンス自体が、巧妙に操作されていたりするから厄介だ。
そんな自分が今、一番信頼しているのは、近藤正二さんの「日本の長寿村・短命村」に記録された内容だ。
この本は、本人が書いた物ではなく、本人の講演内容を書き起こした物らしいが、この本の内容には科学的エビデンスが無い。
実際に日本各地の村々を歩いて探訪し、そこで食されている食べ物や生き方を記録しただけの内容だからだ。
この本に紹介されている村々は、現在ではすでに当時とは全く変わってしまっているので、全て過去の話になるが、個人的には、どんな情報よりも信頼度が高いのではないかと感じている。
そして、この本で一貫して書かれているのが、「白米」を常食している村は短命であり、「魚」や「肉」よりも「野菜」を多く食べている村が長寿であるという事。
その「野菜」も、意外な事に「カボチャ」と「ニンジン」と「大豆」、そして野菜とは言えないが「海藻」を挙げている。
前述の「オメガ3」に関しては、日本の漁村のほとんどが短命村であった事から、もしかすると正しいのかもしれない。
そして「白米」を常食にしているコメ処の村は、総じて短命であった事から「糖質」の採り過ぎは、やはり健康を害すると考えられる。
問題は、当時の日本では、現在、健康に良いとされる「ナッツ類」や「乳製品」を常食にしている村が無かった事から、それらが本当に健康に良いのかどうかがわからない点だ。
それにしても「オメガ3」に関しては、サプリメントを服用し、あまり好きでは無い魚の刺身を無理に食べていただけに、ちょっとショックだ。
また「オメガ3」だけでなく、「オリーブオイル」や「ココナッツオイル」も、実は身体に良く無いというエビデンスも存在するらしい。
一方で、世の中の長寿者の中には、酒やタバコを嗜み、肉や魚を好む人も数多く存在するのはなぜなのか?
結局のところ、それは個々人の体質や遺伝によるところが多いんだろうか?
今、自分は「糖質」を制限しているせいで、主食の白米やパンや麺類を極力制限している。かなり食の楽しみが制限されていると思う。
60歳を過ぎたら、例えガンになったところで進行は遅いのだから、好きな物を食べて、クオリティ・オブ・ライフを高めた方が良いという考え方もある。
実に悩ましい限りだ。