”人生はあなただけのものじゃない”
これまでの投稿の流れと大きく異なりますが私が好きな本を紹介します。
トム・ラス著 ”人生はあなただけのものじゃない” です。
2022年に出版された本で、出版直後にすぐ読んで、その後も生きる姿勢、毎日の行動指針として時折振り返って読んでいます。
翻訳本ですがとても平易な言葉で書かれていていますし、ボリュームも少ないのであっという間に読み終わります。それでも読むたびに考えさせられます。
私は比較的ビジネス本をよく読むのですが、当初さほど期待せずに読み始めたなか、一気に引き込まれてとまらなくなりました。
作者がvon hippel lindou病という難病で10代で余命宣告を受けた方で、実体験から心の声で書いているという想いが伝わってきました。そして私の重きをおいている価値観が書かれていて、共感しながら読み進めることが出来たからです。しかも、日本企業でも導入されているところもありご存じの方もいらっしゃると思いますが、作者の祖父は個人の強みを判定するストレングスファインダーを開発し、それを広めたのが作者です。
印象に残ったフレーズは以下です。
・人の命には限りがある。死んだあとも残せることを意識するとよい。
・ただ自分のことだけでなく、いかに他の人の幸せに貢献できるかが結局、
最高の人生成功の秘訣
・人生とはこの世の中を少しでもよくするためにこそある
・自分の身近な大切な人にあなたがしてあげられること。それが最も大切な貢献だと知ろう
ここだけ読むと道徳の教科書のような綺麗事がかかれてるように感じるかもしれないですが、作者の祖父との関係や自分の病気のことなどプライベートも書かれていて、バックグラウンドも含めて読み進めると心に響くと思います。
私は普段、自分がしたい、したくないというレベルで判断するのではなく、自分が置かれた立場でどのように振る舞うべきか、そしていかに世の中に貢献できるかということを意識しています。そして、正しいと思える行いをし、良い選択をして、よりよく生きているという満足感を得ながら生活したいと日々考えています。
これは職場のスタッフにも普段伝えており、私は、地域の人、社会に貢献するには何をすべきかと考えながらクリニックを運営しています。
当然私を含め運営しているのは人間なので、普段の仕事の中で辛いことも嫌なことも、そしてうまくいかないこともあります。その中で大切にしている価値観、考え方は霞んでしまうこともあります。
でもそのたびにこの本を読み返していますし今後も読み返すだろうと思います。
自分の中の大事な価値観、同時に経営を行う中で大切な価値観があるということはとても重要なことだと思います。この本を読むことは、私にとっては進むべき道の羅針盤を見直すことでもあると思っていますし、私以外にも共感できる方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
私のオススメです。是非機会があれば一読ください。
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