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真冬に聴きたくなるレコード12選
冬の夜は部屋を暖かくして、レコードに針を落とし、じっくりと音楽を聴いています。
本当はギターでも軽く爪弾きながらが良いのですが、近所迷惑になるので、大体の場合ウイスキーでも飲みながら。
そんな至福な時間を演出する
・ちょいと枯れた系の寂寥感漂うもの
・凜とした冬の張り詰めたような空気感の
あるもの
・ほっこりと気持ちが温かくなるもの
・ジャケットが冬っぽいもの
等など、お薦めのレコードを12枚選んで超簡単に紹介します。
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・Girlfriend /Matthew Sweet(1991)
暖かそうなファーがついたコートですね。
レコードジャケットは史上最強級にキュート
だと思います。
音の方は割と骨太なギターロック、といってもラウドではないのですが、ジャケのように可愛い音ではないのであしからず。
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・Tapestry/Carole King(1971)
前々から名盤の誉れ高い作品ですが、最近更に評価が高くなっている気がしがます。
ちょっと気の利いたカフェとかには、ほぼ100%レコードを飾っていますね。
天気は良いけど肌寒い朝とか昼に、毛布にくるまったまま、ウダウダしながら聴いていたいです。
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・Blue Bell Knoll/Cocteau Twins(1988)
空気が透き通った冬の夜空を眺めながら聴いていたい一枚。
個人的には何故か、今は何をしているのかわからない幼少の頃の友人ことを思い出したりしてしまいます。
こんな美しい音楽があったのか….初聴きの際に私が思った事です。
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・Shepherd Moons/Enya(1991)
これも背筋をピンと伸ばしたくなるような、凜としたメロディと歌声が印象的なアルバムですね。
何重にも重ねた彼女の深遠な声を聴いていると、真冬に欧州の大聖堂にいるかのような気分になってきます。
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・All Shook Down/The Replacements
ジャケットのずぶ濡れの犬たちが寒々しくて
寂しげ…
アメリカの何処かの寂れた町のワンシーンでしょうか。
全曲通しての枯れたロックンロール。
しわがれた歌声を冬の夕方~夜に聴くと心のひだに染みこみます。
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・Heaven Up Here/Echo & The Bunnymen(1981)
イギリスの何処かの真冬の海岸でしょうか?
早朝の海に向かって佇むメンバーの後ろ姿がなんとも寂寥感を誘います。
音の方は冬の張り詰めた空気が突き刺さるような、硬質且つ精神の深みに沈み込むようなロックです。
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・The Trinity Session/Cowboy Junkies(1988)
『午前3時の音楽』をテーマに作られたアルバムらしいです。
確かに最小限の音数で奏でられる、静寂に満ちた作品だと思います。
ただ“癒やし”ではないのですよね。
何処か張り詰めた感のある歌と演奏が聴き手にある種のストイックさを求めているかのようです。
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・If You're Feeling Sinister/Belle&Sebastian(1996)
儚げな歌声とアンニュイなメロディが冬の朝にぴったりです。
でも歌詞は割と毒のあることを歌っているので、時折突き刺さるような感じもあります。
このバンドは本当に長く続いてますよね。
決してメジャーでもないのに、いつまでも支持されているのは素晴らしい。
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・Emissions/ROSSO(2006)
ソリッドなロックンロールなのに、何故か聴いていても熱くならない。
いくら激しく演奏して、叫んでも温度が上がらない不思議な感覚のアルバムです。
4曲しか入ってないのですが、その曲も味わい深く濃厚。
冬の夜にじっくりとお酒を飲みながら聴きたくなりますね。
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・Steve McQueen/Prefab Sprout(1985)
真冬の早朝を思わせるジャケット、メンバーのなんとも言えない表情に青春を感じます。
ひたすら繊細なメロディーと透明感のあるサウンド。
ナイーブな歌声とそれに重なるエレガントな女性ボーカルがとても美しい。
80年代のイギリスならではのアルバムだと思います。
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・Corduroy's Mood/Fishmans(1991)
タイトルの通り、真冬に特化したかのような4曲入りのアルバム。
日本独特の冬の空気感を感じさせる、ちょっぴり寂しくもやさしい歌詞と音が心を温かくさせてくれます。
こたつにでも入りながらボーッと日本茶でも飲んで聴いてたいですね。
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・Dez Anos Depois/Nara Leão(1971)
ボサノヴァというと、どうしても夏の海辺とかを想像してしまいますが、このアルバムはジャケットの通り、雪が降る都会の街並みのワンシーンを思い浮かべてしまいます。
それは、彼女特有の鋭く震えるような声質にあるのではと思います。
夜中に聴くとそこはかとなく、心地よい孤独に落ちていきます。
他にも紹介したい冬をテーマにしたり、イメージさせる、作品は沢山ありますが、とりあえずはこの辺で。
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