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【山の心得】~下山注意編~

こんにちは!ミズです!!

10月に入っているにもかかわらず、30度近い日が続きますね。
今年も秋をあまり感じることなく、冬が訪れそうです。
ただ、山の上はもうすっかり秋の装いに変わっています。
先日、常念岳へ縦走登山に行きましたが、蝶ヶ岳も常念岳も標高2000mを超える山々では、紅葉がとても綺麗で、色とりどりの山の表情を楽しむことができました。宜しければYAMAP覗いてみて下さい。

インスタグラムを開いてみても、フォローしている山仲間たちが様々な山で紅葉を楽しんでいる様子が見られます。
あなたも、近場の山に出かけて、おにぎりやスープを片手に紅葉狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。ビールも最高ですね!


「24時間働けますか?」
というキャッチフレーズが昔流行っていました。
これって悪だと思いますか?
コンプライアンスや労働法的には完全にNGですが、僕個人としては、そうはあまり思っていません。
結局、人と差別化が図れるのって、質よりも「量」だと思うんですよね。
何をするにしても、結局は経験を積む(量をこなす)ことで、質が生まれると考えています。今の時代だからこそ、「質より量」にこだわることで、他人との差別化ができるのではないかと感じます。
周りが寝ている間に動くことでしか得られないものがたくさんあると思います。だからこそ、このコンプライアンスや労働法が厳しくなった今、量をこなすことで大きな差が生まれると考えています。
ただ、量をこなすには体力が必要です。
今の20代の方々で、この時代の変化に気づいて実行している方々は、将来かなり大物になるのではないかと思い、日本の将来が楽しみです。
もちろん、質や効率化も非常に大事ですが、まずはベースとなる「量をこなす」ことが、自分を成長させるためには不可欠だと感じています。そんなことを、ふと思った話でした。


【山の心得㊻】~下山注意編~

という事で下山に特化した記事を今回記載いたします。

下山に特化した話!?

と思うかもしれませんが、実は下山時こそ一番気を抜けないタイミングです。事故の大半は下山時に起こっているので、是非この記事を読んで気を抜かないように気を付けて下さい。

登頂後が一番危ない?下山中に潜む危険

登山の楽しみといえば、やはり山頂に到達した瞬間の達成感。
絶景を眺め、頂上でのひとときは何にも代えがたいものです。
けれど、山頂を目指す過程だけが登山の全てではありません。
その後には、重要な「下山」が待っています。
先ほども触れましたが、実は、登山で一番事故が多いのは下山中だと言われています。
今回は、なぜ下山が危険なのか、そして安全に下山するためのポイントについてお伝えします。

なぜ下山が一番危険なのか?

「山を制する者は下山を制す」や、「登りは体力、降りは技術」と言われるように、下山こそが本当の勝負の場だと言っても過言ではありません。
では、なぜ下山が登りよりも危険なのでしょうか?

・疲労の蓄積
登山の半分を終えた時点、つまり山頂に到達した時にはすでに体力が大幅に消耗されています。
特に登りが急で長い場合、足や腰に大きな負担がかかり、筋肉の疲労がピークに達しています。この状態で下り坂に入ると、筋肉が思うように動かず、バランスを崩しやすくなるのです。

・集中力の低下
山頂に到達すると、達成感から気が緩みがちになります。
「ここまで来たからあとは下るだけ」と考え、集中力が低下しやすくなります。しかし、ここで油断すると、思わぬ転倒や滑落を招く可能性が高くなります。特に初心者や、まだ山に慣れていない人はこの油断が事故につながることが多いです。

・重力の影響
登りでは自分の体重を上に持ち上げるため、自然とペースが遅くなりがちですが、下りでは重力が手助けしてくれるため、ついついスピードが上がりがちです。しかし、その分、足にかかる負担も大きくなり、膝を痛める原因になったり、足元が滑る危険性も増えます。
勢いがついたまま足を運んでしまうと、急斜面や不安定な足場で足を滑らせるリスクも高まります。

実際の事故のケースを考えてみる

統計によると、登山中に起こる事故の約50%は下山中に発生しています。
ここでいくつか代表的なケースを紹介します。

・転倒や滑落事故
下山中に足を滑らせ、転倒や滑落する事故は最も多いケースの一つです。
特に雨で濡れた岩場や、秋の紅葉シーズンで落ち葉が積もった登山道は滑りやすく、注意が必要です。
石や木の根が顔を出した不整地では、足元が引っかかって転倒することもあります。
・膝や足の故障
長時間の下山は、特に膝に大きな負担をかけます。
登山中の膝の痛みや足の故障は下山途中で発生することが多く、最悪の場合、歩けなくなることもあります。
登りではあまり感じなかった痛みが、下りでは一気に出てくるため、下山時に膝や足首の痛みに悩む登山者は少なくありません。
・迷子になるケース
疲労が蓄積した状態で下山を開始すると、分岐点での判断力が鈍くなり、道に迷うことがあります。下山時に気をつけるべきは、登山道が見えにくくなることや、下り方向が正しいルートに見える錯覚に陥ることです。
特に夕暮れ時に差し掛かると視界が悪くなり、道に迷いやすくなります。

下山時に気を付けるべきポイント

下山中の事故を防ぐためには、以下の点に注意することが重要です。
・ペースを落として慎重に歩く
下山時はスピードが出やすいですが、意識的にペースを落とすことが大切です。急いで下ると膝や足首にかかる負担が大きくなり、怪我のリスクが高まります。意識的に一歩一歩丁寧に足を運び、バランスを保ちながら進むようにしましょう。
・ストックを活用する
登山用のストックは、特に下山時に大きな助けになります。
膝や足首への負担を軽減し、体全体のバランスを取るのに役立ちます。
ストックを使うことで、安定感が増し、滑りやすい場所でも安全に進むことができます。
・こまめな休憩と水分補給
疲労が蓄積している状態で無理に歩き続けると、注意力が低下し、事故に繋がります。こまめに休憩を取り、体力を回復させながら進むことが重要です。また、下山中も水分補給を怠らないようにしましょう。
特に山頂での休憩後は体力が戻った気がしても、油断せずに定期的に体を休めることが大切です。
・足元の確認を怠らない
下山時は景色を楽しむ余裕が生まれますが、足元の確認を怠らないようにしましょう。特に岩場やぬかるんだ道、根っこが露出している場所では慎重に足を運ぶことが重要です。
また、ストックを使って足場を確認しながら進むことで、転倒のリスクを減らせます。
・十分な明るさを確保する
日が暮れてくると、足元が見えにくくなり、転倒や道迷いのリスクが高まります。時間に余裕を持って行動し、早めに下山を開始することが大切です。
暗くなる時間帯に入る場合は、ヘッドランプを使ってしっかり足元を照らしながら進むようにしましょう。
・インソールを取り換える
インソールは衝撃を吸収し、足裏全体をサポートすることで、膝や足首への負担を軽減します。また、靴の中で足が前後に動くのを防ぐことで、つま先の圧迫や靴擦れを防止します。フィット感を高めることで、安定した歩行ができ、滑りにくくなるため、下山時の安全性が向上します。

まとめると

登山は山頂に到達するだけでなく、安全に下山してこそ初めて成功と言えます(遠足も家に帰るまでが遠足と言いますね)。
なので、登山も「下山するまでが登山。」とも言えます。
達成感に浸りながらの下山は楽しいですが、上記の事を気を付けながら最後まで気を抜かずに慎重に行動することが大切です。
仲間同士で声をかけ合い、適度に休憩を取りながら無事に下山しましょう!


最後の方に記載しましたが、インソールってとても重要なのをご存じでしょうか?
靴のインソールを購入時のまま使い続けていませんか?
購入時に付いてくるインソールは、多くの場合、基本的なクッション性しかなく、フィット感やサポート力が限定的です。
一方で、別売りのインソールは足の形に合わせたアーチサポートや、衝撃吸収性能が高く、長時間の歩行や負担がかかる状況での快適性が向上します。
また、素材も通気性や耐久性に優れ、靴の中で足が滑るのを防ぐフィット感が得られます。
僕も下記のインソールを使っており、とても良いので、もし別売りのインソールをお持ちでない方は、安全や快適性を担保する意味でも一度ご検討してみてください。
・スーパーフィート(Superfeet) インソール トリムフィット

スーパーフィートというメーカーから出ているインソールなのですが、色々な用途やアクティビティに特化したインソールを作っています。
定番ものは5種類あり、グリーン・ブルー・ブラック・オレンジ・ベリーの5色が定番で、使用目的によって選ぶ必要があります。
詳しくはYAMAHACKさんがご紹介されておりましたので読んでみて下さい。

色々な種類があるのですが、そんな中でも僕はオレンジがおすすめです。
衝撃吸収性をもたせたモデルとなっており、アーチのカップ型が日本人多くに良く合います。
靴付属のインソールと比べてみましたので宜しければ見てみて下さい。
※かなり使い込んでいるので使用感凄いですがw

左が別売りで右が靴付属のインソール
付属は細かい空気穴が空いている程度、左は厚みのある素材でしっかりしてます。
左が別売りで右が靴付属のインソール
付属はペラペラですが、左はサポート素材がしっかりしてます。
つま先部分はゴムのような感じです
上が別売り、下が靴付属インソール
付属はやはり型取っただけでペラペラですが、上はしっかりしております。
サイズ表

気になった方は是非見てみて下さい。
ちなみに好日山荘などでも取り扱ってますので、店舗で店員さんに調整してもらうのもありですし、ネットで購入して自分で靴のサイズにカットするのもありです。
元々付属のインソールがある場合は、それと重ねてはみ出たつま先部分をハサミでカットします。

という事で今回の【山の心得】は
「下山時の注意」
に関して記事に致しました。

今回も最後までご拝読頂きありがとうございます!

また次回もご拝読頂けると幸いです。!

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