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第10話【友人に戻るまで】

前回のお話はこちらから


4月4日10:24
「おはようございます。
久々ゆっくり寝ました。
今日は店には行かないで明日の為に体力温存します。笑」


「おはよう。
私は完徹です。ボーッとしてたら10時過ぎてて、私も鈴乃さんにDMしようと思ってたところ。
今日はお家で仕事するの?
火曜日だから?
明日なんだよね。
なんかずっと起きてるから頭働かなくて、いまちょっと低血糖だし、着替えてコンビニ行ってきます。」


「今日は彼女が休みなので家事したりしつつって感じですかね。
あまり仕事はしないようにします…

少し食べて、少し寝て休んでください。
じゃないと明日大変です。」


「色々ショックが大きくて自分でもどうしたらいいのか分からない。
だって犬猫しかいないし、こんな時に独りだし。
そういうDMがくると、そっか今日は彼女とするのか…って思っちゃうし。
心配してくれる人はいるけど、みんなDMかLINEだからね、寂しいよね。
声だけでも聞けたらって、前に(インスタの)キャプションに書いたけど本当に会えないならせめて電話…って思う。」


「明日、瞳さんとするし、今日、彼女としませんよ。」


「そうなのかなぁ?彼女がしたいって言ったら?」


「しませんよ。」


「分かんないからなぁ。見えない事は。
今、超絶人間不信なんで。」


「すみません。
でも明日の瞳さんのためにしません。」


「私の事そんなに失いたくないんだ…というのも違うね。note消してもらいたいんだもんね。
意地悪言ってごめん。どうかしてるね、ごめんね。
明日のために少し休みます。寝れるかどうか分からないけど横にもなってないから。鈴乃さんのこと信じて休むから。心配かけてごめんなさい。」


「明日、楽しむために休みましょう。
少しでも体力回復しないと明日楽しめません。ごゆっくり。」


「寝るけど。
“鈴乃さんの”見たらすぐ元気になるもん。笑」


「良かったです。」


「鈴乃さんからエロが抜けると変な感じ。明日いっぱいいじめてあげるね♡笑」


「瞳さんが攻めるんですか?笑」


「お互いに♡笑。
やっとコンビニ行けました。今から少し食べます。そして明日は“鈴乃さん”を食べます。笑。自信持ってね。私の過去の男達の中では1番最高のモノを持っているんだから。
それは私の感覚だからなのかもしれないけど、これからずっと鈴乃さんとセックスできる彼女が羨ましい←言ってみただけなのでお気にならさず。
1晩一緒だったらたくさんイチャイチャできるね。
今、私ちょっと冷めてるけど、明日、顔を見たらちゃんとリードしてね。」


「コンビニ行けて良かったです。少しでも食べれそうですか?

自信は持てないですけど。笑。
確かに僕は明日以降は彼女としかしません。
だからこそ、彼女以外では僕にとって瞳さんが最後のセックスのお相手という意味でもあります。
リード出来るような男でもないし、テクニックもない、経験もないけど、明日の夜に瞳さんのお顔を見てから朝を迎えて、さよならするまで僕は初めて会った時のような僕なので安心してください。」


「なんか、嘘ばっかり並べてるー!」


「瞳さんがストーリーズや投稿を載せる事を楽しみにしてる人、さつきさん以外にもたくさんいらっしゃると思うのでストーリーズをアップすれば少し安心するかと思います。

嘘ではないです。
テクニックはないですし、リード出来るようないい男でもないので。」


「いきなりキスするし、キス上手いし、クンニ気持ちいいし、潮吹き何回されたか分かんないぐらいされたし。
あの時の心残りは私があんまり舐められなかったこと。もっと触りたかったこと。
でも入ってきたら、めちゃくちゃ硬くて気持ち良くて、ずっとされてたくて。
いちばん嬉しかったのは中出しした後に『まだ抜かないで』って言ったら、そのまま会話を続けてくれたこと。
あの時、『あ〜、した後に女にこうやって優しくできる男って探せばいたんだ』って思ったの。
テクニックは十分あります。
この間の性感マッサージ師も仕事だから、そりゃ…だけど、モノが小さすぎて『金返せー!』って思ったしね。笑。
鈴乃さんにも幻滅したのは確かです。
でも私はまだ鈴乃さんのことが好き。
また元の関係に戻りたい。カフェにもランチにも行こうって言われて嬉しかったよ。
ダメな女だ、わたしは。ね〜。笑。
明日の夜だけは、私、鈴乃さんの彼女だからね。」


「僕がダメ過ぎて瞳さんを傷付けてしまいました。申し訳ありません。」


「もう、いいよ。謝らなくて。」


「明日の夜は瞳さんの最後の彼氏になります。」


「謝るぐらいなら明日いっぱい私のこと愛して。明日だけ。」


「ありがとうございます。
明日楽しみましょうね。そのためにも体力回復してくださいね。 」


「うん、食べたら休むね。心配してくれてありがとう。

鈴乃さん、Twitterのアカウント変えたよね。すぐ分かったけど。
Twitterはあのままでもいいかな。私はロクなこと書いてないし。

私は真空ホロウグッズはいらないから鈴乃さんグッズが欲しい。とか言ってみる。
はぁ〜、つくづくバカな女過ぎて泣けてくる。」


「Twitter…怖くてSERGE THORAVALとかプロフィールから削除しました。もう僕はTwitterは更新しないと思います。元々、更新してなかったけど。
瞳さんのTwitterはそのままでいい気がします。
noteは明日その場で消してくださいなんて事はお願いしません。
6日の朝、瞳さんがお家に着いてから消していただければ嬉しいです。

僕のグッズ、トートバッグぐらいしかないですけど。笑。」


(鈴乃のなんちゃってシンガーソングライターオリジナルグッズは『SUZURI』でひっそり販売中です…別に宣伝してあげた訳ではありません!心の声)


「SERGE THORAVALを消しても私はすぐ見つけられたから他の人もすぐ分かるよ。
私のTwitterは別に何の害もないので、あのままです。
強いて言うなら、noteのツイートを消すだけ。

あ〜あれね、私が買おうとしてたトートバッグ。しょーがない、自分で買おう、そのうち。ハートのネックレスも、指輪も。」


「トートバッグ、僕も持ってないです。笑」


「ちぇっ。笑。」


「ハートのネックレスは瞳さんアレルギーがあるから購入されるなら、チャームですかね。」


「医療用ステンレスのチェーンでいいの見つけてある。でもハートのネックレスを買う予算がありません。泣。
一昨日、会った時に付けてたクロスのネックレスも普通にシルバーだけどね。短時間なら平気。」


「シルバーもゴールドもどんどん高くなっていきますからね。
そう言えば一昨日つけていたのはシルバーだったんですね!」


(気が付いてくれていたらしい。一応、アクセサリー屋の店長だもんな、笑。心の声)


「そうだよ。他にもシルバーのネックレス可愛いの持ってるけど暑くて汗かいちゃうと一気に痒くなって赤くなっちゃうからダメ。
冬だったらタートルネックとか着ればシルバーでも全然平気だけどね。
あのクロスのネックレスは魔よけのつもりで付けていったのに全く効果なく…スマホを落とすという大失態。しかも鈴乃さんに繋がらないという悲しみ。」


「確かに冬ならタートルを着てネックレス付けられますね。冬限定でハートネックレスいいかもしれませんね。」


「プレゼントしてくれるの?クリスマスに?笑。」


「そんな財力がないです。笑」


「真剣に答えてくれなくて大丈夫です。期待してません。

今すっかり勘違いしてて明日病院のつもりで息子に半休取ってもらってたのに、病院明後日だったから、ごめーんってLINEしてた。
さつきさんに迷惑かけるし、タクシーにスマホ落とすし、日にち間違えるし、ダメだぁ、消えたい。
最近のあたしおかしすぎるもんね。誰かさんのせいで。」


「申し訳ございません。本当に申し訳ございません。」


「いいって、謝らなくて。もう聴き飽きた。」


「はい。」


「言ったじゃん、もうどうでもよくなったって。明日が終わったら後はもうどうでもいい。」


「はい、ありがとうございます。」


「ありがとうございますっていう意味じゃないんだけど。
怒るのも疲れたし、泣くのも疲れたし。消えたい。」


「明日その消えたいという気持ちを少しでも和らげられるようにします。」


「そう言おうとしてた。
鈴乃さんの使命は私がこの世からいなくならないようにすることです。」


「大きな使命ですね。
明日、楽しみましょう。」


「グラタン食べました。これで少し安心してくれる?
彼女と一緒にいるのにたくさん返信してくれてありがとう。」


「グラタンいいですね。少しでも食べてて安心しました。
明日、僕に会う前にご飯食べておきますか?
それともホテルでコンビニご飯とか食べますか?」


(コンビニご飯だとぉ…。まぁ待ち合わせ時間遅いけどさ。心の声)


「一緒に食べよ。ホテルにもなんか色々メニューあったし、私も出すから。」


(性感マッサージのセラピストと行った同じラブホなので知っていた。笑。心の声)


「了解しました。」


「セルジュって本当にブラックなんだね。今、さつきさんともDMしてた。」


「ブラックではないですよ、他のスタッフは。笑。」


「でも退職金ないって聞いたよ、さつきさん以外の人から。
なんか企業イメージ全然違うじゃんって思ったんだ。なのに、鈴乃さん、よく頑張るなぁって。」


「アパレル系は退職金が無いところがほとんどですね。
SERGE THORAVALというブランドの日本唯一の路面店の店長だから頑張ります。」


「アパレル系って退職金ないんだ、ブラック〜!
でも店長やってるの凄いと思う。
インスタライブかっこ良かったもん。
あそこまでは良かったのに…。戻りたい…。」


「ボーナスの中に入ってることが多いかもしれません。今、ボーナス出てませんが。」


「ボーナスもなしとか。どーすんの、結婚生活…。」


「多分辞めると思います。」


「で、ボーナスがあって、退職金がある普通の会社を探すと。」


「ですかね。子供のこととかを考えるとそうなりますね。」


「あのさ、もう1回お節介していい?
孫を見せたいとか、子供が欲しいとかの前に、まず『結婚』っていう大きな課題がある事は分かってるよね?
子供、子供、言うけど、それは結婚の先にある話だよ。
って、デキ婚の私が言うのもなんですが。私は息子の前に一度流産してるからどうしても産みたかった。でも後悔してる。結婚なんかしないで未婚で産めば良かったって。どうせシングルになる運命だったしね。

鈴乃さんはモテるのに勿体ない。
子供を産んでくれる女の子ならいくらでも見つけられるよ。
仕事は探すの大変だと思うけど…。
それも明日たくさん話聞くね。
私が知ってる限りの事を話すよ。だから参考にして。
鈴乃さんは頑なになり過ぎだから、もっと素直にもっと楽に生きていいと思う。
不倫とかは別問題としてね。」


「ご心配いただきありがとうございます。不倫はもう絶対しません。」


「不倫はダメだね〜。
鈴乃さんの性欲も心配している瞳です。笑」


「それも心配していただき、ありがとうございます。
それでももう今回のような事が二度と起きないためにも本当に明日が僕にとって最後と決めました。
なので、明日楽しみたい気持ちです。」


(とか、この時は言っていたけどあれから2ヶ月…どうなってる事やら。もう関係ないからどうしてもいいんだけど。笑。心の声)


「そう、それほどお灸が効きましたか。笑。
明日ラブラブしようね♡
私もう寝ます。流石に倒れそうなので。鈴乃さんの事を考えながら寝るね。
明日、楽しみにしてます。」


「おやすみなさい。
駅に21:30くらいの予定です。よろしくお願いします。」


「分かりました。また明日ね。
鈴乃さん、私のお願い聞いてくれてありがとう。
おやすみ…って言おうと思ったら、顔出ししてるー!いつ撮ったんだ!」


「休日出勤の時に本社のスタッフに撮ってもらいました。」


「私がカッコイイって言ってたコートじゃん。そうやって自分をpostするからモテるんだってば。」


「着づらいんで今後あまり着ないかもです。」


「貰ってあげよう。笑」


「ダメです。笑
おやすみなさい。」


「なんでだよぉ。笑。
いいもん、鈴乃さんがケチなの知ってるもん。
例えば、もう使わなくなったピックとか、そういうのでもいいからなんか思い出が欲しいのに。言ってみただけです。

おやすみー。」

(続)

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