AI時代の通翻訳者におススメ、地頭力を鍛える著者お3方
実は最近、TEDのとある日本語字幕に
たまげました。
動画の特定はここでは控えます。
まあ、問題は多くの字幕に
あてはまることなので
特定しなくてもよい、とも言えます。
その字幕については
ちょっと厳しいことを申しますが…
「通翻訳が大好きで、
一生続けたい」と願う皆さんには
文末で心強い味方3人衆を
ご紹介します。
件の字幕、
語順はムダに前後しまくり。
レトリックは見落とされ平坦な表現になり、
含意はすっかりなかったことに。
もとの英語から伝わることが
だいぶ失われています。
ありきたりな英語力で
翻訳はできません。
もっともっと
歴史的・科学的・文化的な素養と
日本語の鍛錬が不可欠です。
ざっくり言えば地頭力が
いるんです。
地頭力不足の翻訳が
AIの学習データとして
蓄積されたら、
さらなる低品質な翻訳が
量産されかねません。
「AIの台頭によって翻訳者は不要になる」
と言われる一方で、実際には
AIが参考にする翻訳の質が低下し、
AIの先を行く、地頭力のある
人間の手直しが欠かせなくなるのでは?
こりゃ、なんだかなあ。
さて、地頭力を育てるには
文理の別のない大学、
リベラル・アーツ・カレッジのように
幅広く学ぶことです。
大人のプチ・リベラル・アーツ体験に
お薦めの著者、御三方をご紹介します。
1.養老孟司さん
この世界はどうなっているんだ、
という関心から解剖学、昆虫と
領域横断して思考、体験して
紡ぎ出した言葉はハラに落ちまくります。
世界の景色が少し整理されます。
2.内田樹さん
養老先生と問いの立て方は
よく共鳴します。
フランス哲学と武道という
領域組み合わせが独特です。
3.ユヴァル・ノア・ハラリさん
言わずと知れた「サピエンス全史」の著者。
東洋についてはちょっと大雑把だけれど
世界史全体を眺める感覚を
味わうにはピッタリです!
まだまだ寒いですね。
どうぞ暖かくして本を読んで下さいまし。