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プラントベースをより身近に~SDGs~

ここ数年になってやっとプラントベース、ヴィーガンという言葉が頻繫に聞かれるようになった。
日本におけるプラントベース(菜食)文化が少し浸透してきたようだ。

欧米とアジアにおけるプラントベース(菜食)の習慣

欧米

だが欧米では10年以上も前から、健康をテーマに普及している。
健康志向の人もいれば、動物愛護の観点から菜食にする人もいる。
アメリカでは、週に1度だけ菜食する「ミートフリーマンデー」の習慣がある。

アジア


私の出身の台湾をはじめとするアジアでも仏教思想で殺生を控えるところから、菜食をする習慣がある。
またアジアでは、旧暦をを見る習慣がある。旧暦の1日と15日は菜食をすることも多い。(アジアだと特にベトナムと台湾などの中華文化のある国)
<神様、仏様が降りてくると言われている日>
また、ガン掛けと言って神様に、菜食して動物の命を奪わない代わりに、「病気の家族を助けて下さい」そんなお願いをしたりする。

プラントベース生活は仏教が盛んなアジア、健康志向な欧米ではとても身近なものだ。

プラントベースが未来のためにできること

SDGsの観点から

SDGsで掲げられている半分くらいは、プラントベースを多く取り入れるだけで、達成に近づく。

プラントベース(菜食)は私たちの体に良いだけではない。地球にも動物にも優しい。プラントベースを少しでも取り入れるだけで、下記のテーマの実現に近づく。

SDGsのテーマ
・貧困をなくそう
肉、卵、乳など畜産は、全地球の83%の農地が使われている。 
多くの家畜を飼うために、多くの土地が必要とされアマゾンなどジャングルの未開拓地が利用される。住む場所を失った人達は、一日1ドルの生活を強いられている現実がある。


・飢餓をゼロに
世界中の穀物の35%は家畜の餌用に生産されている。牛の飼料を人が食べる穀物に変えることで、肉食1人分の食事は菜食10人分に値すると言われている。
プラントベースを増やし、肉食を減らすことで、飢餓が減ることに繋がる。

・すべての人に健康と福祉を

 多くの研究データでは、動物性蛋白は、動脈硬化を進行させ、摂りすぎは健康には良くないと言われている。アメリカ人の死因の1位は心臓病とされており、動物性食品が主たる原因であると言われ、プラントベースが浸透している。

・安全な水とトイレを世界中に

牛肉を生産するには大豆の10倍の水が、必要とされる。
牛の餌を育てる水、排泄物を流したり、掃除、病気予防のための抗生物質を流すことが含まれている。
ハンバーガー1個生産するのに2400Lの水が必要とされている。かなり莫大な水の量だ。
莫大に水が使用されているため、世界の川の25%の水は海まで流れていない現実がある。

・気候変動に具体的な対策を
家畜は全人口の廃棄物の約50倍を排出している。飛行機、列車、船など全輸送形態の総排出量を合算したくらいと言われている。(ドキュメンタリー映画:ゲームチェンジャー調べ)
 また国連(UN)の報告書によると、世界の温室効果ガス排出量の14.5%は畜産に起因する。


・海の豊かさを守ろう
また人間が増えたことにより海の海洋資源がどんどん減っており、このままではあと30年後には海洋生物が死滅すると言われている。
背景として世界的な食糧需要の高まりを受け、乱獲が止まらない。 海に住む魚の数が減り、それでも魚を捕ろうと漁師は乱獲が続き、結果的に多くの水産資源は枯渇へと突き進んでいる。

・陸の豊かさも守ろう
毎年700億の家畜が消費され莫大な農地を必要とし、森林破壊、環境破壊へとつながっている。
飼料のための、大豆需要の増加が森林伐採を加速し、そのための土地開拓により生物多様性も脅かされている。

プラントベースをより身近に

プラントベースチェーン店

プラントベースは、「高い」「ヘルシー」「素っ気ない」「手軽じゃない」現代ではこんなイメージを持つ人も多い。
特にプラントベースが普及し始めたばかりの日本ではそうだ。

もし、プラントベース中心のファストフードチェーンがあったら?プラントベース牛丼、豚丼、プラントベースバーガーが身近に手軽な価格で転がってたら?

こんなことを考えたらワクワクが止まらない。いつかそんな事業を計画したい。「安くて」「うまくて」「手軽に」なプラントベースフード。

ここ数年、日本でもそれに近い形で展開をしているお店もある。
ただ、プラントベースの原料がまだまだ普及していないため、単価は高めの設定だ。

私の出身の台湾では、プラントベースが気軽に食べれる環境が沢山ある。価格もリズナブルだし、どこにでも食べれるお店がある。お肉ばかりのお店でも必ずプラントベースのメニューが一つや二つは用意されているぐらいだ。


モスのグリーンバーガー

そんな台湾のベジタリアン(素食)文化を受け、大手ハンバーガー屋のモスバーガーの開発担当者も早速取り入れてる。

そうモスの「グリーン・バーガー」だ。

台湾素食というのは、プラントベースでかつ五葷(ごくん)玉ねぎ、ネギ、にんにく、韮、ラッキョウを食べない。いわゆるオリエンタルベジタリアン・ヴィーガンの発想だ。(日本の精進料理の考え方と同じだ。)
なぜ五葷(ごくん)を食べないかは別のノートで記載する予定。
ほとんどの、バーガー屋のプラントベースのパティーには玉ねぎが使用されている。そのため、モスバーガーのグリーン・バーガーは日本にいるアジア菜食の人には重宝されている。

グリーンバーガー照り焼きソース味


まとめ:

週に1回からでもプラントベース中心の生活をしたり、少しでもプラントベース中心の生活に近づきプラントベースが普及することが可能となれば、SDGsの実現への第一歩が踏み出せると思う。皆の意識が変わる。



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