バラのペン、いちごの糊
私が一番最初に香り付きの文房具と出会ったのは小学校1年生くらいの頃だった。
そのペンは数年間しばらく実家の茶の間の引き出しに入っていたのでよく覚えている。全体がピンクで側面に商品名が記されていて、バラの香り付きだった。バラの再現度はもちろん本物に程遠いが、甘くいい香りだった。メーカーは確かゼブラだったと思う。インクの色は蛍光ピンクで、シンプルなつくりで上をノックして芯を出し、横の小さなボタンで引っ込むものだった。
あの時代のものにしてはしっかり香っていて、色が色だけにうちでは