あったかい
僕の毎週日曜日の相方は、70歳過ぎの年配のYさん。
朝一にニコニコと僕のもとにやってきて「暑いですねえ」か「寒いですねえ」のいずれかの挨拶から始まり、早番の私が帰る際には「来週も来てくださいね~」と両手を大きく振りながら送り出してくれる。
年が離れているせいか、1日だいたい「判で押したような」似た会話のやり取りになってしまうが、『相思相愛(なはず)』なのでマンネリな空気感も含めて楽しく、終始穏やかな時間が流れる。
昨日はYさんが嬉しそうに「新紙幣が手に入りましたよ~」と、新しい千円札を僕に見せてくれた。
「あっ!僕も手に入ったんですよ」
と、僕も彼に新しい千円札をYさんに見せた。
Yさん「あらっ。いいですね」
ようかん「ふふ。いいでしょう😊せっかくお互いに新紙幣をゲットした記念に『お札交換』でもしましょうか?」
Yさん「あはは。いいですね」
お昼休みに、いただいた新貨幣を眺めながらじんわりとあったかい気持ちになった。
ほんの5、6年前。
プライドを振りかざし、職場の誰彼構わず意味不明に噛み付きまくっていた僕。
自分より20センチも背の高い後輩の胸ぐらをつかみ、取っ組み合いになりそうなところを課長に止められたこともあった。
あれはもう『狂気の沙汰』だったなあ。
今は、僕のそのプライドが「捻れたものであった」と心から言えることを嬉しく思う。
そして、僕のそんな変化を見守り、アドバイスをくれる存在がいつでもすぐそばにいてくれたことを、本当にありがたいと思う。
失ったものは取り戻せなくとも、『今』と『これから』は僕次第。
『今』を謙虚に楽しく、己に問い続けながら過ごしていれば、助けてくれる人も現れ、おのずと道も開けていくだろう。
また、いい経験をさせてもらった。
これ以上暑い日が続くのはうんざりだが、こういう「あったかい」ならいつでも大歓迎だ。
こんなささやかな『あったかい交流』の繰り返しが、僕を強く・優しくしていくに違いない😊