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「あれいいなあ」が繋がってゆく

「繋がってゆくって、素晴らしいなあ」
 
と思いました。

私の警備現場で、毎朝必ず挨拶してくれるお子さんが2人います。

1人は親御さんに連れられて登校中の小学生の女の子。もう1人はイガグリ頭の高校生の男の子です。

2人とも「おはようございます」と本当に大きな声で声をかけてくれるので、朝から僕も「頑張るぞ」という気持ちになります。

この2人。

まだ小さな小学生の女の子が挨拶してくれるのはある程度理解出来るんですが、「イキりたい」まっ盛りであろう高校生の男の子がそれをやってくれるのには、毎回「えらいなあ」と感心するんですよね。

で、最近嬉しいことが続けてあったんですよ。

ある日、前述の女の子が親御さんではなく同級生とおぼしき男の子と一緒に私の前を通り過ぎた時に、いつものように「おはようございます」をしてくれたんです。

すると翌日から。

彼女と一緒だった小学生の男の子も、僕に挨拶してくれるようになったんです。

嬉しいですよね。

で、話はこれだけで終わらないんです。  

数日後、今度は前述の高校生の男の子の方です。

これまた、同級生とおぼしきイガグリ頭の男の子(野球部?)と一緒に私の前を通り過ぎた時に、いつものように「おはようございます」をしてくれたんです。

すると翌日から。

なんと、一緒だった同級生の男の子も僕の方を見ながら恥ずかしそうに会釈して、小さな声で「おはようございます」してくれるようになったんです。

僕より随分と大きな180センチくらいの男の子がはにかみながら会釈してくれる姿はなんとも可愛らしく、「僕にもこのくらいの子がいてもおかしくないよなあ」なんて、優しい気持ちになりました。

新しく挨拶してくれるようになった2人。

一緒の子が爽やかに挨拶する姿を間近で見て「あれいいなあ。僕もやってみよう」と思ってくれたのでしょう。

この時に感じた

「『一方通行の愛』が数珠繋ぎになって循環する。そしていつの日か私に還ってくる」

という思いを、再び強くしました。

「綺麗ごとばかりじゃないけど、やっぱり人って愛おしい生き物だなあ」

吐く息は真っ白でも、心はとっても温かい。

そんな冬の朝の嬉しい2つのお話でした😃

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