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あなたに愛を贈りたい
愛を届けるお笑い漫画家。なのかなあ、私の立ち位置。
そんな気がしています、最近。
話し下手です。電話も、人前に立つのも苦手。わいわいしゃべっている人たちを見ているのが好きです。
実際、こういう場面にいたら私も輪の中に入っていきますが、心の中は「物陰からにやにや眺めている」ような感じです。人の表情やしぐさを見ているのがたのしい。
話題が自分に向かって振られたら慌てます。うまく答えられない。即答ができません。じっくり考え、あたためてからアウトプットするタイプです。思考も動作もゆっくり。にぶい。なにもないところでつまずきます。
1対1で接するのが得意。その人のことだけを考えて、なにか書いたり話したりするのが好きです。前に開催した「ほっこり4コマ漫画大賞」の作品紹介とか、いまゆるくやっている「おえかき教室」で絵のお悩みを一緒に考えるとか、のんびり系ならできるしたのしい。
なにかを贈りたいんだと思います。たぶん愛を。愛と笑いを。大勢の人にというよりも、まずはその人だけに。
あめちゃんを配る大阪のおばちゃんと同じ。べつに欲しいとも言われていないのに、「ええからもろとき」とてのひらに乗せてしまう。「こんなのいらない」と返す人は、noteの街にはぜんぜんいなくて、みんな笑顔で受け取ってくれます。思った以上に大喜びしてくれる人がいたり、その喜びに「よかったね」と声をかける人がいたり。そういう愛の伝搬を眺めながら、私はとてもしあわせな気持ちになります。
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きのう描いた猫耳の似顔絵が、Twitterでびっくりするほど好評でした。オンラインイベントの主催者やスタッフ、笑わせたりなごませたりしてくれた人に感謝をこめて、自分もたのしみながら描いた絵が、あんなにウケるとは思わなかった。うれしかったです。うれしいと同時に、私の役割はこういうところにあるんだとはっきり自覚しました。
漫画メインの私が、文章を書くスキルを上げることがテーマのイベントに参加することへのためらいは少しありましたが、結果的に自分なりの役割が思わぬ形で果たせたよろこびをかみしめることができました。次につなげたいと思うし、また誰かのお役に立ちたい。
「いかに読まれる文章を書くか」というテーマはそのまま、「いかに読まれる漫画を描くか」に通じます。せっかく時間をかけて描くのだから、多くの人に読んでもらいたいし、そのためにほどこす工夫は文章を書く人が考えるものと同じ。人気漫画家の作品を読みこんだり、技術をぬすもうとするもの、私も。読んでいる途中からいつのまにか引きこまれてしまい、「あーおもしろかった」でおわるんだけど。たいてい。
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誰かの笑顔が見たいから、私は絵や漫画を描きます。「誰か」とは、いまこれを読んでくれているあなたです。あなたの笑顔が私のしあわせ。
猫耳の似顔絵を希望される方、いらっしゃいますか?私のTwitterのDMに顔写真を送ってください。愛をこめて、描かせていただきます。あなただけのために。
できることをたのしんで。
これからもどうぞよろしくね。
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マリナ油森(あぶらもり)さんの企画、#プロフィール更新祭り に寄せて。
「あなたは何系noter?」どんなマップができるのかたのしみです。
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